「Heckin’ Unicorn」って何?
タイトルにも書きましたが、シンガポールのLGBTQ+をモチーフにしたアイテム専門の雑貨屋さんです。メインはめっちゃかわいいエナメルピンブローチですが、ニットキャップや靴下、ピアスなども取り扱っています。また、クィア当事者が運営・デザインしていて、ブランドとしてLGBTQ+団体に寄付や支援を行っています。インスタを見る感じTeo Yu Shengさんという方が一人でやっているっぽいです。すごい……。
Blueskyでたまたまパンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンが流れてきて、夢中でサイトを眺めました。本当にかわいい。あーあ、でもきっと国外配送ないか、あったとしても送料ものすごくなっちゃうだろうなァ……
エッ日本からも買えるの?
🦄「Free shipping above ¥6,864」
エッ!?!?送料無料ラインの表記これ日本円じゃん!?!?通貨を自動で変換してくれてるしその中に日本円がある!?じゃあ日本にも送ってくれるってことじゃない!?でも使ってる端末の地域じゃなくて言語を読み取ってるだけかもだし……。や、でもよくある質問の中に「other country」に配送することを前提とした文章が……ある!そして検索したらおそらく日本で買ってる人……いる!
🦄(インスタ)「Worldwide delivery」
というわけで買っちゃいました。
届くまでの流れ
注文
カートに入れて必要な情報を入力してクレジットカードなどの各種支払方法で決済……という流れは日本の通販サイトと変わらないと思います。
個人的に気をつけたのは、住所入力の時。「Country/Region」で「Japan」を選んで……じゃあやっぱ日本も配送先に入ってるんだ!「Postal Code」で郵便番号。「Prefucture」で都道府県を選びます。
「City」(市区町村)以下全部日本語で入力していいのか?というのがわからないポイントでした。あとはもう日本語で行けちゃうんじゃない?という気持ちもあったのですが、家族から「2バイト文字だとエラーになるかも」「配送ラベル出力時のチェックも大変になっちゃうかも」というアドバイスを受け、シンガポールには色々な言語の方がいるけども、Heckin’ Unicornを運営してる方は英語ユーザーっぽいな~と思い、結局英字で入力しました。
英語で住所(「Address」の部分)を入力する時の順番は、①丁目番地を数字だけハイフンでつないで表記②地域になります。①と②は「,」で区切ります。
例えば「東京都港区芝公園4丁目2−8」なら、「Prefucture」に「Tokyo」、「City」に「Minatoku」を入力して、「Address」の部分に入力するのは「4-2-8, Shibakouen」になります。(これは東京タワーの住所)
あとは「Apartment, suite, etc.(optional)」に建物名と部屋番号を入力すれば多分届きます。うちは無事届きました!ぶっちゃけ上で言うとこの「Shibakouen」部分にミスあったけど!マジですいません!詳しくは各自「海外配送 住所 書き方」とかで調べてね!
配送
注文したのは5/6(火)で発送されたのは5/7(水)、最終的に届いたのは5/19(月)。トータル13日、海外配送初めてだけど速くもないけど遅くもないんじゃないでしょうか。
荷物がシンガポールを出た段階で「Your order (注文番号) is in transit」というメールをくれるのですが、そのメールには「シンガポール国外に住んでいる場合はそっちの国まで数週間かかることもあります」という表記がちゃんとあります。うむ!
「Asendia Packet Tracked」という配送会社で追跡番号が発行されるので、「Asendia 日本 問い合わせ」で出てきた「Ship24」という複合追跡サービスを使って荷物の軌跡を見ていたのですがとても面白かったです。(Heckin’ Unicornの発送メールにもちゃんとサイト内の追跡ページへのリンクはあるのですが、こっちの方が情報が早くて詳細だったので……)
なぜか別の国を経由したり(多分国際配送上の都合があるんだと思います)、国際郵便交換局や税関を通過して、最終的には日本郵便で届きました。
届いた!!!!!!!
プチプチ入りの黄色い封筒で届きました。ピンズの台紙とかお手紙は多少ベコベコになってたけど梱包上の問題は全然なし!



自転車は留めるとこ2つあるのと、通常の針は長いの一本短いの一本になっているぞ。外れやすいかどうかはまだわからない

もっと語りたい「Heckin’ Unicorn」さんのこと
相応の時間はかかるけど印象よりも買いやすい
上でも上げた通りピンズ4つくらい買えば送料無料ライン超えるし、越えなかったとしても日本円で送料¥1400とかなんですよ。ほんとに大丈夫!?ショップによっちゃ日本国内の離島送料より安い気がする。
ちなみに決済の時にチップをつけることもできますが、それは送料無料ライン判定の対象外になります。
あとピンズ3つで10%OFFとか特定のセットで割引が入るので、↑の送料無料ラインのこととか考えるとお友達とワリカンで買うのもいいかもしれません。私はソロなので銅の散財カードを破るくらいの気持ちで買いましたが……。
上記の追跡サービスとかこまめなメールとか、安心感は大きいと思います。
今回買わなかったけどめっちゃいい~~~と思った商品を挙げてく
Transcendent butterfly — earrings
このピアスめっちゃかわいいけど、シスジェンダーがつけていいのかな……という迷いがまだあって今回は見送りました。
でもこういうクィアアクセサリー全般とか、SNSのプロフィールのフラッグやPronouns表記にも言えると思うけど、当事者以外がつけることであからさまな攻撃の目印にさせないとか、共に在ることを示すことも大事なんじゃないかと思います。
Transeratops (trans dinosaur) — enamel pin
トランスヘイターの中には恐竜アイコンを仲間同士の目印に使う人たちもいますが、恐竜をヘイターの手から取り戻すぞ!!と抵抗する人たちも勿論いて、「Heckin’ Unicorn」もその一つだと思います。「Terfs suck」っていうピンも作ってるしね。恐竜のかっこよさや美しさをヘイターのものにさせてなるものかよ。
Unicorn — socks
Heckin’ Unicornのデザインってどれもかわいいけど、靴下になるとドット絵っぽくなってまた違ったかわいさが発生する~!ニット帽の刺繍の質感も好き!
他にもトランスカラーの靴下とか、完売しちゃってるけどレインボーカラーの靴下みたいな、「さりげない」デザインもいいなあと思います。さりげない範囲でしかできない状況だけどそうしたい人たちもいるだろうしね。
Small Backpack
シンプルにめっちゃかわいいと思う。ビビッドで……ポップで……。私もそうだけど、普段ピンズつけない人に「こういうバッグにつけてみたら?」っていう提案になってるのもいいなあと思います。あと紹介写真の本が『女優エヴリンの七人の夫』なのめっちゃいいな……。
Pixel hearts
Vintage TV
これもシンプルにこういうデザインに弱い!シリーズ。同デザインで色々なフラッグカラーで出してくれてるのもいいよね~!
情報発信もなさってるよ
「Heckin’ Unicorn」では、シンガポールの政治の現状や、メディア表象と検閲、コンバージョン・セラピーの害についてなどブログ記事を書いて情報発信を行っています。
特に興味深く読んだメディア表象についての記事を一個貼っておきます。勿論日本の作品にも通じるところがあると思う。
Instagramでは、商品紹介だけでなく、クィアな本や音楽の紹介や、風刺漫画のアップもしています。「Oh, heck.」
最後に
マジで欲しい!!!と思ったので結構ノーブレーキだったんですが、『「Heckin’ Unicorn」で買ってみた』みたいな記事があったらもっと心強かっただろうなあ、と思ってこの記事を書いています。
呉樹直己さんが「Mushroomy」というサイトで買い物した記事の影響もあると思います。こちらのサイトでもいつかステッカーほしいなあ~!