11/24(月)
・『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を観る。まず犬の扱いがあんまりよくないので犬が好きな人にはおすすめできない。デリカシーのないカスジジイのロイヤル・テネンバウムが、17年別居してる妻が会計士からのプロポーズを受けそうになっていることを嗅ぎ付けて、胃ガンで余命幾ばくもないと嘘をついて家族を再集結させる(というかそれで妻のところに転がり込んだタイミングで子供たちが帰ってきた)話なんだけど、こういう自分勝手な人間が好き放題して最終的に安らかに死ぬ(ネタバレ)話、ウェス・アンダーソンじゃなければ観てられなかったと思う。ウェス・アンダーソンの本当に良くも3悪くも7みたいな比率の登場人物たちに対するドールハウス的なちょっと距離感のある感じがなければロイヤル・テネンバウムのこと観てるのマジできつかったと思うし、夫婦の再構築はないけど親子の再構築はあるのでその辺も許せなかっただろうなあ、と思った。たまにちっちゃいナイフで刺すけどいつも傍にいてくれる人がいるだけでテネンバウムじじいって全然破産してもおしまいではないんだよな……。
・『結晶塔の帝王エンテイ』を編み物のおともに子供のとき以来に観たんだけどめちゃくちゃ正統派のジュブナイルサイコホラーだな……。自分が作り物のお人形だと気づいていないエンテイの悲哀がすごい。すごく虚ろな言葉だった「なれるさ、ミーが望むのなら」が後々本当にミーちゃんにとって必要な言葉になっていくのが美しいと思う。それはそれとして竹中直人の虚ろな演技が怖すぎる。パパと同じ声でパパとは違う声音で話す獣、めちゃくちゃ怖い。
・度々「ちいかわは子供向けとしてふさわしいか?」ということを家族と議論するんだけど、この度セイレーン編が映画化するということで、もしポケモン映画を比較対象にするならルギアや水の都よりもミュウツーやエンテイだよね、になった。
・私自身が結構子供の頃から吉田戦車や諸星大二郎やそれこそ高橋留美子の人魚シリーズを読んで育ったこともあってちいかわ子供向け可否議論は緩い立場を取りがちなんだけど、家族としては労働や資本主義の概念が嫌らしく、確かに大人は例えば“草むしり”“検定”の馬鹿馬鹿しさやおかしさに笑えるけれど、子供は「ちいかわはもっと草むしりや討伐を頑張ればいいのに」(一例)とでも言うような感想になってしまいそうで、そしてそれは大人になったら自然とわかるよというものでも残念ながらなさそうで、確かに子供向けとしては注意が必要かも、と思った。そしてその要素がないセイレーン編単体は、映画としてすごくいいのかもしれない。
・『ムーンガール&デビルダイナソー』31話を観た。落下の王国観に行ったら『ナイトフラワー』の予告が入って、「子供を守るために誰をも傷つける覚悟があるって愛じゃないか」(うろ覚え)的な台詞があったのだけど、つまり親性とは「誰かも誰かの子供かもしれない」という共感ではなく、「他の誰が傷ついたとしても自分の子供にだけは傷ついてほしくない」というエゴなのだろうか。そういうエゴを私は愛しているけど、でも共感をもってすべきことをするヒーローが大好きだから、ルネラがムーンガールとして復帰したところ本当にかっこいいと思った。けれどルネラのママはこれからも傷つき続けるのだ、全然平気なんかではないという誠実さがビターな回だった。
11/25(火)
・家族と水平思考クイズをやっていたらスルッと二時間くらい経っていた。私は考えてること全部口から出るので「人間の心の機微の問題ですか?」「『私は今何か勘違いをしていますか?』って質問して」などの質問が出る。
11/28(金)
・『ツイステッドワンダーランドザアニメーションエピソードオブハーツラビュル』5話を……観た!!!!!!アニメで観るとマロンクリーム寸胴鍋で作ってるのやばすぎ 200~300個かあ……ちなみに以前私が栗ゴロゴロマフィンを6つ焼いた時は大体20個だったと思う。もちろん剥いたり下処理などは不要なやつ。10倍かあ……剥いてあるやつ買いなよ……!ミステリーショップで!
・トレイさんはトレイさんの料理で誰かが幸せを感じるのを見るたびにリドルくんの笑顔を思い出しているのですか それほどの核の原体験なのですか ゲームだと妹ちゃんに作ってあげたのが最初という話もあってそれもすごくトレイにとって大事な原体験だと思うんだけど確か四歳くらいの話で、両親に誘われての話だったから、自分で「食べに来ないか?」って誘ったこととかもうすぐ10歳っていう自我がはっきりし始めた頃の体験っていうこととかもあわせてやっぱり……『特別な思い出』なんですねえ!?ヨロコビ色に輝いている。
・コミカライズベースだからモブに顔形があって色々な種族の子がいるの本当に嬉しい(リドルくんが食堂出るときすれ違ったタレ耳犬獣人の子かわいかった)んだけど、エンディングのリドルくんの描写的にまだこの頃のリドルくんにとっては全員同じ顔のない均一な自分に従うカードなんだ……という孤独を感じる。トレイくんは昔のリドルくんの顔を見つめてる。リドルくんは誰の顔も見ていない。もっと大事なひとの顔見て……
11/29(土)
・高裁で「同性婚できないのは合憲」の判決に、めちゃくちゃ凹んで情緒不安定になり、いきなり家族にしんどい話をし始めて、泣く。人間が先、制度が後。国も制度の一つ。よって人間のための国。国のための人間じゃない。
・『カエル探偵の事件簿』をプレイする。めっちゃかわいかった~!図書館で子供が借りたがるけど、親や先生は「え~そんな馬鹿馬鹿しいやつ」って言いそうなナンセンスなユーモアがいっぱい。第二の事件簿までで「なるほどこういうのか」と決めつけるのを第三の事件簿で裏切ってくる。謙虚でレスバが強くて働き者のカエルくんのことめっちゃ好きになったし、なんか最終的にみんな好きになっていた。
・『カエル探偵の事件簿』、ロマンスの組み合わせが全部男男ロマンスなのもよかった。カウボーイタウンの隅っこで採掘してる無法者気取りのナマケモノに口説かれて満更でもないカエルくんがすごくかわいいし、ナマケモノの方も結構マジで冗談抜きに口説いてるのがよかった。他にも熱烈片想い研究者コンビや、悪の計画を全部書いた手紙にハートマーク書いちゃうやつとそれを大事に取っておいてるやつの共犯関係などがある。最後何?
・あと『カエル探偵の事件簿』、音楽が全体的に渋くてめちゃくちゃカッコいい。
11/30(日)
・『カエル探偵の事件簿』音楽がめっちゃいいと思ったら『Untitled Goose Game』と同じ人なんだ……!『ブルーイ』もだけどオーストラリアには何かかわいくてシュールでユーモラスで少し皮肉なセンスを育むものがあるのだろうか。
