カテゴリー: 雑記

週報(11/17~11/23)

11/17(月)

・仕事で使わざるを得ない某メガコーポのシステムが最悪すぎて、俺がバルボッサなら発砲してると思った。人間とシステムの間にある信頼というものを破壊しようとしている?

11/18(火)

・職場の女将に肩こりについて話したら「マッサージしてあげようか?」と言われ、さすがにそれは寵愛を受けすぎでしょ※と辞退しようとしたが、揉まれる。マジで上手いのと他の人にもやろうとしていたので、人体で腕(チカラ)を試したくてたまらない武芸者みたいなもんなんだと思う。

※私は普段からこの女将にしょっちゅう美味しい食べ物をもらったりしている。

・仕事机に枕を置いてうつ伏せにさせられ、ホット枕で肩や腕などを暖められた上でゴリゴリに揉まれる。職場の昼休みに受けていいレベルの施術ではない。

・とりあえずレンチンできる枕を買おうと思った。

↓ZAネタバレ

・「グリを過去から解き放つ」マジで何言ってんだ俺……という感じではあるけど、他の選択肢が「自分だって背負ってる」「ミアレを守るために戦う」なので、まずなんかを背負うとか背負わないとかそういうんじゃねえよというニュアンスにとれそうなのがこれしかない、というのはある。ゲームとか創作物のセリフって瞬発的な会話とは違って熟考する時間を経て世に出てるわけだけど、これは重いものを背負ってる相手になんか言おうとしてスベった感ととらえるといいような気もしてくる。戦闘前に目の前でモーモーミルク飲んでペンドラーと自撮りしてるやつがなんか背負ってるように見えるか?

11/19(水)

・柚木麻子の『BUTTER』で七面鳥を焼くにあたって入れる詰め物に栗が入っている描写を読んでから栗を使った食事が食べたくなって、鶏ももと栗のグラタンを焼いた。オーブンでブンされた栗がほっくりしていて鶏ももとマッチして美味しい~!しかし栗は高い。

↓ZAネタバレ

・ひとまず「FIN」の文字が出るとこまで!ガイって多分心底いいやつってわけじゃないけど、いいやつでありたくて人助けに邁進してて(それは多分主人公がサイドクエストをやるのと同じかそれ以上に)そういうのを偽善と思う人もいるかもしれないけど私はあがいてるガイのこと嫌いになれないんだよなあ……。まだうまくまとまらないけど、ZAって「自分じゃなきゃ嫌だ」と「あなたに頼んだ(自分じゃなくてもいい)」の話なのかもしれない。ガイがどうしてもやりたいって言うんなら私はそれ応援したいと思うよ……。こういうことを考えていたので、最後の選択肢は「あとはまかせて」を選んだ。

・組織同士の協調性がないみんなたちが街のために結集するストーリーは素直にいいなあ~と思った。一人ではできないことをやって一人では得られない結果を得るのっていいよね。ただその最たるものである政治→市長が空洞なのは惜しいなあ~というか、フワッとしてるな~と思った。強引に政策を進めてそれにいろいろな団体が反応して動いてる状態って、活気があるとも言えるし混乱状態であるようにも見える。サビ組が出てきた時「怖いけど実はカッコいいヤクザの次は怖いけど実はカッコいい左翼活動家も描いてくれないかな」と本気でなく思ったんだけど、ジャスティスの会とヌーヴォってそうなのかも。

・ジガルデほんとカッコよかったし、ボス戦に今までやってきたことが組み込まれてるのも嬉しかったから、ZAのタイトルロゴがタワーとジガルデなんだってわかるとこはいいな~!と思った。

・AZさんの墓前の花がフラべべやフラエッテたちのと同じ色で、墓参りに来てくれたらいいなあ、と誰かが願ったのかな、と思った。ていうか服新調するって言って棺桶の採寸させるのはピュールくんがかわいそうだろうが……!ちゃんと一張羅も作らせてあげてから逝ってほしかった。まあこの人も結構ノンデリというか、気をつかったつもりで無神経な部分とかあるんだろうな……誰しもだが……。

・ZAの不満点、性別(とおそらくされているもの)でキャラクターそのものが変わっちゃうのも嫌だけど、ピュールくんがくれる帽子の色が変わるのも嫌だな~。色調の合わない赤ライン入りソフトハットが嫌っていうだけじゃなくて、それをくれるピュールくんがセンスないみたいになっちゃうというか……。そもそも男性と女性で帽子の色を変えたい???どうして???パッケージのキービジュアルの都合かなあ……。どうしてもそうしたいにしても、もうちょいセンスのある配色にしてほしかった。シンプルに黒単色とグレー単色とか。(そもそもあのぐにゃっとしたライン何???)どうせ着せかえるって想定なのかもしれないけど……。

『ポケモンレジェンズZA』のスクリーンショット。
ホテルZロビーにて。左にペンドラー、右に主人公。
主人公のファッションは、ガイにもらったジャケット、ピュールにもらった帽子と靴、それ以外のタイツやTシャツなどはピンク系になっている。
ガイとピュールくんにもらったアイテム全部のせの俺の回答はこれや。もう全体的にピンクの面積を多くしてジャケットと靴を差し色扱いにする。

・もう何万回も言われてると思うけど、折角「性別を選ぶ」ではなくあくまで「外見を選ぶ」になっているのに、どうしても区別をしたいんだなあというのがこういう中身の細かいところで伝わってくるのはかえって残念……。

11/20(木)

・ハーツラビュルアニメ4話、アニメとしてめっちゃ楽しくてよかった~!!けーくんの演出が豪華でいきいき動いてて嬉しいし、リドルくんもめちゃくちゃ恐ろしく美しく描かれてるし、トレイくんは多分あえてさらっとした印象になるように描かれてる……!オンボロ寮で眠れないエースくんがめっちゃ可愛かった~

・「広々とした配置の学食だなあ」とか「ハーツラビュルのキッチンってそこまで広くはないんだなあ」とか空間的な理解が進むのも嬉しい~ 校舎前の階段の段数ヤッッッッッッッッバ 授業前に脚パンパンになるわ 賢者の島って江ノ島?

11/21(金)

・今日は仕事のキャパがヤバイところに新しい仕事が追加されて、脳内がとやまソフトセンターの荒ぶる犬のテーマでいっぱいになってしまいました。私の脳内のエンジンが、大きい回し車だとして、そこに柴犬を連れていって走ってもらわなきゃいけないんだけど、柴犬がリードを引っ張って「や!!」って動かないみたいな、そういう思考の止まり方をした。忙しすぎて。

・透明でトゥルトゥルシャバシャバのタピオカココナッツミルクだ~いすき!黒くてもちもちのタピオカミルクティーならホットが好き。こういうおしるこ的な甘いスープのスイーツって世界各地にあるんだなあと思う。マシュマロインココアとかも甘い汁物+弾力のある甘い具というくくりで見ればそうだしね~。

・『ロストインザブックウィズザナイトメアービフォアクリスマス始まりのクリスマス』を読み始める。オルトくん以外……!誰も勉強をしていない……!なんか検索しよ……でマジカメ見始めるけーくんの質感生々しすぎる。Xのスクリーンタイム設定一時間にしようかな……

・オープニングでクリスマスタウンがわあっ……て出るの、原作のジャック・スケリントンと同じ感慨があっていいですね~!

・グリム親分のおひげ、フワッフワでかわいすぎ♡

11/22(土)

・ボディスクラブ、というかOh!Babyしか使ったことないからOh!Babyなんだけどかなり好き。こする行程もでっかい動物撫でてるみたいで好きだし肌の触感がつるつるになるのも好きだしいい匂いになるのも好き。王谷晶のエッセイ『どうせカラダが目当てでしょ』(『カラダは私の何なんだ?』)で終始語られてる、自分の身体をナルシシズムとはまたちがくて大事にする、みたいな希望に近いものがあると思う。“セルフケア”したな~って気分になる。

11/23(日)

・『落下の王国』を観ました!!!これ映画館で観れてうれし~~~~~~!!!フィクションが現実の反映を受けて展開が変わっていくのと同時に、現実もまたフィクションの影響を受けて変わっていくんだよな……。最初はアレクサンドリアをお話にのめり込まさせるために彼女の父親を模して作ったであろう“黒山賊”が、いつしかロイ自身になって、「死なないで」「生きて」「戦って」という希望を黒山賊越しにロイは受け取っていたんだなあ……。そして終盤のみんなで映画を観るシーンの、失敗したスタントが編集で成功した感じになっていたのをロイは観ていて、そこの解釈は色々あるらしいんだけど、私はロイはきっと大丈夫だって思った。フィクションの中では成功していて、現実では失敗しているけど、その失敗と一緒にロイはこの先も生きていくんだって思った。人は生きる限り必ず死ぬけど、でもじゃあ「殺さなくたっていいじゃない」。多分その後にアレクサンドリアが観た映画に出てるのは必ずしもロイじゃないんだろうけど、映画を観るたび、映らないロイを思って、ロイがすごく身を捧げた行為を思って生きていくんだよ……。

・もし盗んだ薬で本当にロイが死んだら、それを理解した時アレクサンドリアがどんなに苦しむかわかんないし、実際薬を盗むために危ない目にあってるわけで、それを目の当たりにしてやっとロイは自分の愚かさに気づくんだよな……。でもそこからのお話も酒を飲まないと語れなくて、ロイの精神的な“弱り”が、そんな怪我を負いながらもお話を諦めないアレクサンドリアの強さというか生命力に引っ張られていくんだな……。

・すっっっっっっっごく美しいお話の映像と、普通の映画的な作中現実の映像と、ガタガタで音すら入ってない白黒映画と、まさかのストップモーションと、映像の種類を絶妙に使い分けてるけど、一番美しいのは人の想像力の中の世界で、その次が人が生きている現実の世界なのもよかったな……と思った。現実もそんなに悪くはないし、『落下の王国』観てそのあまりの完璧さに筆を折ってしまったという話も聞いたことあるけど、それでも私も美しいフィクションの世界を作りたいな、と思った。

・本当に観てるときも号泣したけど感想を語るとなんかどうしても泣けてきちゃうな、『落下の王国』

・映像美という観点で語られることが多い作品だけど、だってこの作品の美しい映像は、ひとの想像力ゆえに、人を動かすために、人に勇気と希望を与えるために、美しいものがただそれだけで素晴らしいからというだけではなくて、美しいからだと思う。そしてその美しい映像のロケ地が、現実に存在しているということが、すごく嬉しいし、守っていかなければならないな、と思った。

・そういえばZAの旅パのこと書いていなかったな。のうてんきで暴れることが好きなメガニウム。のうてんきでおっちょこちょいなペンドラー。さみしがりで物音に敏感なマフォクシー。うっかりやでおっちょこちょいなデデンネ。なまいきで物音に敏感なゲッコウガ。おくびょうでちょっぴり強情なガブリアス。誰とも共通項がないガブリアスが一番最後に加入したのもあって浮いてそうではある。でもベンチに座ると各々好き勝手にわちゃわちゃしており、近寄ることもあり、みんなとてもかわいい。

週報(11/10~11/16)

11/10(月)

・ディズニーソリティア、Xで広告を出しているゲームの中で唯一そこからインストールしたゲーム。ほぼ同じルールのイベントをキャラのガワだけ変えてほぼ日替わりでやってるのだが、その顔ぶれがハデス・プーさん・トリトン王なのである。三日中二日おじさん。トリトン王のとことかアリエルじゃダメか?と思うけど、トライデントをモチーフにしたイベントだから「それならトリトン王じゃなきゃ!」と厳密さを譲らなかったスタッフがいるのだろうな、と思う。

・ディズニーソリティアのメイン目的としてはソリティアをクリアすればするほどパーツが揃ってディズニー映画の1シーンが完成していく……というものなのだが、前述の厳密さを思えばおかしなチョイスがたまにある。『カールじいさんの空飛ぶ家』でチョイスされたシーンが若い頃のカールとエリーなのはすごく「それは違うだろ」という感じがする。いい二人、いい絵面なのだが……。あとパーツが揃う順番によってなんか変な感じになるケースもある。それこそカールじいさんのステージで若いエリーがポツンと家の中に立っているとか、あの映画から想起されるものと全然違うじゃんという感じがする。そして今私の端末ではムーランのパパがポツンと一人座っている。前述のおじさんイベントも合わせればダブルおじさん、稀にある白雪姫のドワーフ(せんせい)イベントも重なればトリプルおじさん画面である。

・ディズニーソリティア、あと特筆ポイントとしては課金圧がすさまじい。課金パックが何重にも渡ってポップする。更に動画広告を見ることで課金アイテムが付与されるシステムもあり、なりふりかなわなすぎだろ……!という感じがあるのでサービス終了も近いのかもしれない。

・ゲームとしてはちゃんと検証してないけど体感9割運ゲーです。

・『パイレーツオブカリビアン』を実は見たことがなくて、初めて一作目を見た。ブラックパール号一味の呪われた姿が出るシーンが中盤と終盤にあるけどそれが本当にすごくよかった。「いい映画見たな……」って気持ちになる。バルボッサとジャック・スパロウの軽妙なんだけど緊張感のあるやり取りがすごく好き。スナックバス江でよくあるにこ……とかへへ……っていう感じのコマの直後にトゲ吹き出しぶちギレが来るあの緩急。というかバルボッサがフォビドゥン澁川の描くおじさんっぽすぎる。フォビドゥン澁川のおじさんっておじさんの愛らしさと地続きに大声を出したり暴れたら怖いなって感じがあってすごいと思う。タツ兄のパワハラ演技とか。バルボッサがスナックバス江に一見客として来るパロディか、『海賊のやつ』が読みたい。

・『パイレーツオブカリビアン』、ところどころにボケを挟んできてノリは軽いんだけどシビアなところはシビアな映画だった。エリザベスの機転で海戦を切り抜けるとかじゃなくて、普通に負けるんだ……。冒頭のジャック逃走劇あたりまではなんやかんや人は死なない映画なのかな、って思ってたけど、ブラックパール号の一味は全然略奪をして人を殺すし、死なない相手に対する力量差は覆らない。だからこそ二枚舌三枚舌を駆使して分断してコアを撃つ決戦が鮮やかに見えた。

・エリザベスがガツガツ飯を食うシーンのバルボッサの羨望の視線がすごかった。強欲の悪党どもへの呪いが「けして満たされることはない」なのめっちゃクリティカルだな~。メダルの意匠も「いくら海賊だからってそんなドクロドクロしたものつけるか?」って思ってたらアステカのドクロで、そこら辺の設定が開示されて繋がっていくシーンが気持ちよかった。

・バルボッサが猿を飼ってるのって自分の代わりに生の実感を感じてもらうためなのかな、何代も飼ってるのかなって思ってたら猿もガッツリ呪われてて、つまり長い付き合いなんだね……。猿かわいいね……。

・二作目以降もなるはやでみたい。

11/14(金)

・シュラスコを食べに行く。焼きパイナップルがあまりに美味しくて、一度に三枚もらってしまったことがあった。だってくれるって言うから……。肉だとシュラスコらしい肉も美味しかったが、鴨がちょっとレバーっぽいクリーミーな感じもあって美味しかった。あとほくほくの焼き野菜が美味しい。

・『パイレーツ・オブ・カリビアン』二作目『デッドマンズチェスト』を見る。一作目の方が圧倒的によかったナ~~~と思う理由は多々あるけど、一番大きな理由はジャックをはじめとする悪党どもが少しもかっこよくないし爽快感を伴わないように描かれてるからだと思う。家族と話して、そこは意図してピカレスクとしてやったのではないか……という結論にはなったが……。

・欲望を原動力に動く海賊のくせに自分の欲望が何かわからないし認めることもできないジャックって本来キャプテンとして致命的に向いてなくて、そのうえ肝心な時に仲間を一度向いてるし、だからこそ悪魔と取引して“ズル”をすることでしかキャプテンになれなかったのかな……と思う。

・そういう海賊として致命的なジャックこそがこの作品で一番の“デッドマン”で、空になった箱はジャックという空っぽ人間を表現しているのかも。

・あとこれ百万回言われてると思うけど、アズールが労働契約で人を縛りつけるインスパイア元としてデイヴィ・ジョーンズってあるのかな~と思った。アースラって別に契約した相手に労働させないでその辺のカス虫にするもんな。ウツボだって別に契約関係じゃないし……。あと「今後は忠誠ではなく利益で繋がる」って言ってるベケット。

11/15(土)

・『パイレーツ・オブ・カリビアン』三作目『ワールドエンド』を見る。中ほどで中断して仮眠をしながら。尺が……長い!あと私が……疲れている!

・『デッドマンズチェスト』よりはスッキリする作品になっていると思う。いわば前後編の後編だから当たり前っちゃそうだけど……。

・デイヴィ・ジョーンズって自分から愛を手放したくせに愛に未練があって焦がれているすごく切ないキャラだな~……と思った。あんまり演技力の良し悪しってよくわからないから言及しないようにしてるんだけど、デイヴィ・ジョーンズの人はシーンによっては目だけで「まだカリプソのことが大好き」って伝わってくるからすごいなと思う。

・エリザベスとウィルの関係も個人的には納得の落とし所でよかった。ウィルって『デッドマンズチェスト』で父親と再会できたことで動揺して判断をミスりまくってたけど、カリプソとデイヴィ・ジョーンズの話を見聞きして考えるところがあったのかなと思うし、エリザベスはウィルよりもずっと海賊に向いてて奔放できっとウィルの意に沿わないことも今後もあるだろうし、無理に傍にいて縛り合うよりも離れて大切にする方がずっといい二人だと思う。エリザベスはウィルが一人で捕まえとける女じゃない。そしてウィルは使命とか役目とかに収まるのが向いてる。

・エリザベスの成長具合とか器の大きさが海賊王という形で表現されたのもよかったな~。(それだけに『デッドマンズチェスト』の三人乱闘シーンのアホっぽさはやだ……)

11/16(日)

・『ポケモンコンシェルジュ』新しく追加された5~8話を見た。トドグラー……!ダンさんが7話8話でバリバリ活躍するほど、一番いい選択肢は身近(甥っ子のところ)にあったのになぜそれを思いつかなかったのか、トドグラーにとって一番いい責任ある選択肢をちゃんと全て考えたのか、になってしまうよな。慕われていた甥っ子に失望されることで、その無責任さはダンさんにも視聴者にもちゃんと伝わったと思いたい。なぜそんなことをしてしまったのかといえば、人は変化するし老いるし愚かになるし過ちを犯すからとしか言いようがないが……。後の話見てるとこのトドグラーってほんと賢くてダンさんと意志疎通できる子なのに、置いてかれる時だけは状況を理解していない様子なのがほんと辛くて、どうかこのトドグラーからダンさんを奪わないでほしい、と思った。こんなに愚かで選択を間違えても愛してくれるいきものを人間は裏切っちゃいけねえ。(誇張なしガチ号泣執筆)

・進化して大きくなっちゃったトドグラーの話をしたあとでウィンディを連れて都会で働いてる男が出てくるのは大丈夫か!?と思った。レベル進化ならまだしもわざわざ石を買ってガーディに与えたと思われる男がさ……。ハルちゃんへの態度といい、ケントって全体的に「悪いやつじゃあないんだけどなんかムカつくな……」感が絶妙だと思う。多分、あんまり物事に気がつかないタイプなんだと思う。ウィンディに対しても、ハルちゃんに対しても。

・ポケモン映画『水の都の守り神』を20年ぶりくらいに観た。ザンナーとリオンがかわいい~~~♡クサイハナのエピソード、あのケチそうな姉がよかれと思って石買ってあげたのかなと想像するとかなりいい。ドキンちゃんタイプの姉とばいきんまんタイプの妹、いい味しかしない。

週報(11/3~11/9)

11/3(月)

・久しぶり(住民によれば3年ぶり)にあつ森を起動したところ、インテリアとファッションにおける自分の思考が全くわからなくて怖い。地下室をキッチンにするのは暗くない?いや面積があってダイニング的にもいいと思ったのかな……。あと村中花まみれで、黒い薔薇とか金の薔薇とか生えててびびった。あとタクミライフには一度たりとも出社していなかった。

・熱で三連休が潰れ、なお熱が下がらないため色々なことができず落ち込んでいる。

・もち先生のツイステ4コマめっちゃ面白いですね~!ほぼ全員がバランスよくボケとツッコミを担っている。あと’∇’みたいなもち先生のデフォルメ顔がとてもかわいい。あと絨毯くんとかヴォーパルとか、さりげないキャラクターいきいきしていてとても嬉しいです。

・『よっ!ねこむかしばなし』で「賢いエルゼ」というグリム童話を初めて知る。グリム童話にたまにある天丼ナンセンスギャグ的なやつだとは思うけど、なんなんだこの話は。何を伝えたいか考えるとどうしても「これだから“賢い”女とそれをもてはやす連中はアホ」みたいなミソジニーしか読み取れないんだけど、それはあんまりにもあんまりなので、今再解釈するなら予知能力か超感覚持ちの女がいつか自分を裏切る男を捨てて自由になった話ということにしたい。

・童話とか昔話、たまにものすごく納得いかない話あるよな~。美人だが頭の悪いお姫様と不美人だが頭のいいお姫様の姉妹がいて、最初は美人の方に人が集まるけどあまりにつまらないことを言うのでもう一人のお姫様の方に移動してしまう、それをつらく思った美人なお姫様はなんやかんや何かに頭をよくしてもらいましたみたいな話とか。“なんやかんや何か”が多分本題なのに、ブスだけどトーク力一本で頑張ってたお姫様どうなっちゃったんだYoということが気になりすぎてその部分覚えてなくて、今探すことができないんだよね……。

・↑頑張って探したところ、おそらくペロー童話の『巻き毛のリケ』だということがわかった。やっぱり“なんやかんや何か”こと巻き毛のリケが本題だし不美人だが頭のいい方のお姫様はフェードアウトしている。うーん、地の文で言われるほど頭のいいお姫様だから、自分の力で人知れず幸せになったということにしたいな。

・おそらく美人のお姫様は元々自分の愚かさを嘆けるくらいだから愚かではなかったし、リケは本当に姿かたちが変わったわけではなくて(本当に嫌な考え方だが)美人のお姫様に選ばれて箔がついたからもう誰も美しくないことを気にしなくなったということなんだろうな。本当に箔とか格とか釣り合いとかそういう考え方って虫酸が走るな……。「愛さえあれば相手の醜さなんて気にならないですよ」という教訓がついてるらしいけど、美人のお姫様は一回リケのこと拒否ししてて受け入れたのはリケが美しくなった後なので無理があると思う。そういう考え方の当時の社会に、不美人で賢いお姫様が幸せになれるルートはなかったんだろうと思うと悲しい。やっぱり幸せになっていてほしい。

11/4(火)

・「『巻き毛のリケ』って知ってる?」と家族にきいたところ、「巻き毛のミケ?」と聞き返される。それはかわいいだけだろ……。

・杉浦日向子と山岸凉子を足して割った感じの画風で、男女問わず嫁ぐ者は嫁いで娶る側は娶るみたいな世界観の結果女攻め男受けになっているちょっと昔の少女漫画に出会い、え!?文庫で全3巻!?買います買いまあす!になる夢を見た。夢かよお!!!!!!!!!

・あつ森のハッピーホームパラダイスをはじめてしまった。おかしくなるくらい楽しい。独り言が増えすぎてマジで危ない気がする。「趣味の陶芸」がテーマの部屋に土袋らしき袋の山を置いてそれっぽさが出せると楽しい。

・あつ森のフルーツが実質ソロではコンプリート不可能らしいと今日知った。当方、ナシとみかんとりんご出せまあす!誰かさくらんぼと桃くださあい!

11/5(水)

・乗馬服のリドルくんの実装予告が出る。正直パソストなしSSRにはいやだなあという気持ちがいまだにあるが、所有欲を抑えきれない美しさであった。

・ハッピーホームパラダイスで64やキューブ時代に一緒に暮らしていた村人に再会し、夢中で別荘を作る。君たちは私のことを知らないけれど私は君たちを知っている、キャンプサイトでキャラメルちゃんに会った時はそんな気持ちだった。けれどリゾートで再会すると、私もまた君たちを知らなかったのだとわかる。●●ちゃん(本名)、もうお昼食べた?と気さくに話しかけてくれるサブリナちゃんが映画が好きだなんて、知らなかった。(多分モデルが『麗しのサブリナ』なんだね……)姉のお気に入りだったメリヤスちゃんが家庭に憧れがあるなんて、知らなかった。(とりあえず母一人子一人という想定で別荘を作ったけどいいかな!?)

・どうぶつの森だけはどうしても本名でプレイしてしまう。それは、64やキューブの時のあの子たちにまた名前を呼んでほしいからなのかもしれない。でも、新しい住民との出会いも大切にしたいよな。

・あとそんなわけでネットの人と通信ができない。

11/7(金)

・ハッピーホームパラダイスで別荘を作ったコアラのロッキーさん、お顔がかわいすぎる。「反社のボスのスピーチ部屋作ろ~」とか悪ノリしたのが申し訳なるくらいかわいらしいお顔をしていたことに、撮影タイムのお着替えモードで気がついた。

11/8(土)

・掃除が本当に苦手すぎて、掃除をする度にかつて大アイドルだった人の「薬をやれば家事ができた」を思い出してしまう。柚木麻子の『BUTTER』でも、一番怖かったのは玲子の不潔さに対する厳しい視線だった。勿論玲子も必ずしも完璧で素晴らしい登場人物ではないし、この潔癖さが彼女を病ませたのだと思う。でも、文体の冷徹さが持つ、自分と自分の置かれている環境をきたならしいものだと思わせるパワーがちょっと強すぎた。勿論、不衛生であることは人を殺すし、あくまで「できる限りのことをする」ことの力を伝えたいのだという意図はわかる。

・できる限り清潔にした方がいいのは本当なので、どの掃除が・なぜ苦手なのか考えてみる。苦手な掃除①埃払いと掃除機:大好きで集めたはずのものたちが上手くきれいにできなくて無力感を感じるのがつらい。あと単純に動き回ったり掃除機を持ったりすると疲れる。苦手な掃除②トイレ掃除:腰から下のものや床をきれいにする行為なので、単純に上下運動がつらい。あと穢の意識が強すぎて、手袋をしても手を洗っても己が汚いように感じてしまう。結論:空間に出ている物が多すぎる。体力がない。対策:しまえるものはしまう。

11/9(日)

・職場の人が「生成AIでうちのペットと子供のジブリ風画像作ったんですよ~」と無邪気に見せてくれたことを思い出している。私の生成AIに対する感情って大体「すごい部分もあることは認めるけど今の人類に扱える代物ではない」なんだけど、特に大量な電力消費による水の大量消費、環境破壊方面の問題がそう思わせる。そのお子さんにもっと“地球”を残したくありませんか、ぽんぽこやナウシカやラピュタやもののけ姫を作ったジブリがそれを歓迎すると思いますか、……と思ったが勿論言わなかった。

週報(10/27~11/2)

10/27(月)

・「●●自認」というギャグ、またはスラング。トランスヘイトが蔓延っている現状軽率で無神経だなというのは大前提として(ゼノジェンダーのことを真剣に考えているわけでもなさそうだし)、「ああ、上手いこと言おうとしてインターネット定型文でスベってるな」と思う。ひとは上手いことを言おうとするとスベる。上手いこと言うのが仕事の実況やギャグ漫画とかは機会と拡散が多い分目につきやすいかも。ただ、編集して出すものならストップかけるかせめて世に出る前にツッコミが入れられてほしいし、日常会話も含めて生のものならポンと出ないように訓練されてほしいなと思う。これはこういうのをおもんないと思う側として「笑わない」「くすりともしない」ことで対抗してスパーリングしていきたいよな、と思う。

・『限界OL霧切ギリ子』の「性自認植物?」も、もし機会があれば変更されたらいいな、と思った。「脳死セット」は「アニメ化で思考停止セット」になったわけだし。

↓ZAネタバレ

・カナリィちゃんはまあムクちゃんと付き合ってると思うけど、それはそれとしてピュールくんがカナリィちゃんに認められたりかわいがりされてるとこ、見たいな~~~!ピュールくんはカナリィちゃんに対してガチ恋とかではないと思うし、性的な目で見てもいない(そういうの嫌がりそう)と思う。でも私はピュールくんがカナリィちゃんを推してて大好きな描写が大好きなんだ。なんか「今急上昇中の謎のデザイナー」らしいし、実はとっくに「あー、あの服の人か。あの服めっちゃいいよね」くらいの認知はしているかもしれない。ピュールくんはそんなんで満足しないかもしれないけど。

・柚木麻子の『BUTTER』、ジョーカー(女)とゴードン(女)とバットマン(女)の三角関係かもしれない。いや、この例え教皇選挙女学園くらい問題あると思うけど、なんでもすぐバットマンとジョーカーに例えてしまう悪癖がある。バットマンの女性版とジョーカーの女性版ってバットガールとハーレイクインではないわけで、ジョーカーの女性版はきっと梶井真奈子のように「女は男に尽くすもの」と言いながら男を殺すと思う。ジョーカーってカリスマ性を持ちやりたい放題しながら自分の本当の望みがわからなくて行動がちぐはぐなこともキャラクター性だと思うけど、梶井真奈子ってまさにそうだと思う。もっと女のジョーカーが出てくる話見たいな~。

10/28(火)

・ジョーカーとハーレイの別れってジョーカーが「捨てた」描写が多いけど、それでひとりぼっちになるのはジョーカーの方だよな。ハーレイにはアイビーがいるし。キャラクター的にみればハーレイクインというキャラクターがジョーカーなしに存在できるようになったとも言えるんじゃないか。『バットウィール』とかでもハーレイは単独で楽しそうにしてるんだよね。

・『BUTTER』読み終わった~。美味しそうな料理の描写は多々あれど、二回登場して、一回目と二回目でまるで“味”が変わる塩バターラーメンの描写が好き。エシレバターのバターのせごはんという特別でスペシャルな食材としてのバターに始まった物語が、最後に重要であれど普通の食材の一つとしてバターを扱う料理で締めるのも、町田里佳にとっての梶井真奈子そのものみたいでいいなと思った。

・編み物をしながら結び目で情報を記録する文明に思いを馳せて、そりゃああるだろうなと思う。編み物って絶対に解けない/無限に解ける知恵の輪を解いてるみたいだな。

10/29(水)

・『BUTTER』読んでたらこバターパスタが食べたくなったため、作った。フジッリで作るとスパイラル部分にたらこが巻き取られてうまい!

・『ツイステッドワンダーランドザアニメーションエピソードオブハーツラビュル』第一話!(毎回しつこく“ジ”じゃないんだ……って思っちゃう)えっもう30分経った!?これ全八話でいける!?!?になった。マロンタルト作りのシーンなどがカットされてその分エンディングにそれっぽい絵を入れてるとかだったらエ~~~~~~~~~ン(泣)になっちゃう。というかこの頃まだハーツラビュルってバラバラで、リドルくんってひとりぼっちなんだなって思うと、エ~~~~~~~~~~~~ン(号泣)そんなお前も美しい。隣にいるのに声もかけられないトレイくんの気持ちを思うと、思うと……。多分雄剣くんが突き飛ばして助けたシーンでは、「そんなことをしなくてもリドルは強いんだよ」という苛立ちと悲しみがあったのではないでしょうか。リドルくんが強いとしても、いや強ければ強いほど、孤独になっていくのを見ていることしかできないトレイくんは……。それはそれとしてリドルくんの顔面べらぼうに美しくなかったですか?お前の孤独は美しい。悲しみは美しい。

・“アニメ”としての評価って動きとかテンポとか色々あると思うけど、正直一話ではまだそんなに動くとこではなかったですね。テンポとしては全員喋らそうとしてちょっと無理が出てる部分もあるかも?ラギーってあの場面でさすがとは言わないんじゃないかとか言うにしてももっと皮肉っぽいんじゃないか?フロイドが若干ビースト系パワータイプになっちゃあいないか?でもトータルで見れば悪くはないし、グリムが生き生きとしてていいアニメなんじゃあないかという期待で胸がいっぱいです。楽しみだな~!

・ツイステみに劇場 かわいすぎ 寮長の集まりでリドルくんが一番なのはまあ間違いないにしてもうきうきで二番目に来てくれるカリムくんが本当にかわいい。この画風でペパマリみたいなRPGとかぷよぷよみたいなパズルゲームとかマリオパーティみたいなパーティーゲームとかいただきストリートみたいな友情破壊ゲームとかトレイ先輩のお料理ナビとか作ってほしすぎ。

・ディズニーのパズルゲームといえばツムツムがあるでしょうが ツムツムって……苦手で……LINEと直通してたりとか“ソーシャル”すぎて……いとこのちいちゃいころの写真(おじさんのアイコン)見ながらゲームできないっていうか……このおじさんに中学生の頃“乙女ロード”に連れてってもらっておきながらなんちゅう言いぐさだ

・北海道に住む中学生のオタクにとって池袋の一角はディズニーリゾートと同じだったのだ

・ツイステアニメのオープニングにグレートセブンご本人登場したの見て改めて「いいんだ!?」になった。いいんだよ、ディズニー公式なんだから

10/30(木)

↓ブレイジングジュエル配信見た!以下、あんまりポジティブではない所感は白文字。ライブはめっちゃよかったです!

・実は三月時点であまり乗り気ではなくて、チケット応募すらしていなかった。なんでなのか自分でもわからない。アイカツとかプリパラとかメギド72とか好きだから3Dモデル自体は大好きだし、キャラソン文化も好きだし、曲として刺さらなかったわけでもないはず。確かツイステの作曲の人ってロックマン8の『ELECTRICAL COMMUNICATION』の人ですよね?あれめっちゃ好きだし名曲揃いだとは思っている。マジで自分でもなぜこんなにノレないんだ……?と若干つらさがある。強いて思い返せばゲーム内イベントとしての三月のブレイジングジュエルがあんまり楽しくなかった……のかな?今思えばストーリーがミッションで小刻みにされたり、キャラが楽曲をほめほめする時に具体性やそのキャラらしい語彙があまり感じられなかったりそれが×7回続いてなんかあ~~~……ってなっちゃって、「そもそもなぜこの子達(※ヴィルサンはともかく)がライブを?」というところでノリきれなかった部分はある。

・あとマジでツイステくんは悪くないんだけど、三月ってメギドがサービス完結するのを、「終了じゃなくて完結だから!終わりまでいけてめでたいよ!」「でももっと継続していてほしかったし惜しい部分もあるよ~~~」と複雑でめちゃくちゃ寂しいきもちになりながら見送っていて、それをスルタンのゲームでごまかしていて、もしかしたらツイステくんに割ける心があんまりなかったのかもしれない。ツイステくん、ごめん。でもそれならYouTubeで曲が公開されたあたりでワアッと盛り返してもよかっただろうし、やっぱ謎です。オタクにはそういうこともある。ただ「気分じゃないな~」ということが。そして追っているコンテンツの全てに全力投球しなければいけないというわけではない。

・“私が”百パーノリきれなかっただけなのでツイステくんはやっぱり悪くない。でも私だって悪くない。オタクにはそういう時もある、それだけのこと。配信だと色とりどりのライトがたくさん光って本当に宝石みたいで、それだけたくさんの人を沸かせたのは本当に素晴らしいことだな、と思う。

・『Obedience』の振り付け、行進!行列!っていう感じでめっちゃよかった!『La volonté』のバレエっぽい部分やワルツの部分も好きだし、スカラビアもダンスダンスしてたし、その寮らしさが素晴らしく表現されていてとてもよかった。その上で、ブレとかバラつきとかの生々しさも落とし込まれてて、モーションデータコピペではなくて、これ生で見た人はきっとたまらなかっただろうな~と思った。モーションキャプチャーとかかもしれないけど……。

・あと適当言うけど『crépuscule』のサビってちょっと白雪姫が冒頭で井戸に歌う時の旋律がオマージュされてたりするのかなって思った。白雪姫はたった一人の誰かを求めてるんだけど、ヴィルサン(これは5章アニメのエンディングになることを想定されているだろうから5章時点のヴィルサン)は“世界”を求めているんだなあ、と思った。それに対するルークのアンサーが認めてくれる“誰か”でも“世界”でもなく“ヴィル自身”であって、ルークでもないかもっていうのは私とても誠実で必要な答えだなと思う。

・ツイステコミカライズのモブの顔かたちがちゃんと描かれてたり、ハーツラビュルにも獣人の生徒がいたりする部分が大好きなんだけど、アズールと契約して自慢の大きな尾びれなくしたいじめっこがちゃんとサメとかの早そうな魚の尾びれしてて、コミカライズが丁寧で嬉しい……!

・コミカライズのもちもちのアズール、本当にかわいい。三途くんはアズールのコンプレックスを逆撫でする存在なのではという見方もそうだと思うけど、終曲に至ると、三途くんが自分自身と家族を愛しているのを見て、アズールは過去の自分を愛せるようになったのかもと思う。

・アズール、中年くらいになったらまたもちもちになってほしい。これは何度でも言います。

11/2(日)

・風邪で三連休が吹っ飛んだり、他の人に任せた仕事がちゃんとできていなかったりして凹んでいる。

・先週金曜から編んでいた四角いニット帽が完成したが、仕上がりが若干小さくなってしまった。被れないことはないが、ギッチギチ。

週報(10/20~10/26)

10/20(月)

・ロレッタ・ナポリオーニ『編むことは力』読み終わった~!!めっちゃ面白くて、パワーをもらえた。フランス革命時断頭台の真ん前に椅子を置いて編み物をしていた女性たちや、世界大戦中編み物に情報を編み込んでスパイをした人々など、「マジで?」と思うようなエピソードがどんどん出てくる。嬉しかったのは、エコノミストの立場で、移民排斥をはじめとするあらゆる差別と環境破壊に反対するスタンスを示してくれることで、挿入されるエピソードからもそれが伝わってくる。スウェーデンのがん治療センターで出会った老夫婦のエピソードが特に好き。妻は難民のためのチャリティーのために編み物をしていて、夫は政治モチーフを編んで公共の場に投下している。公共の場に編み物を投下したり、公共物を編みくるんだりする“ヤーン・ボム”という手段のこと、初めて知ったけどとてもいいなと思った。函館に住んでいた頃、住んでいたところのそばに少年と犬のブロンズ像があって、四季折々のニットを着ていた。あれもまたヤーン・ボムだと思うし、そういった平和で微笑ましくて“無害”に見えるものと、政治的で強烈で“思想が強い”ものを、どうして切り分けられるだろう、どちらもふわふわの毛糸には変わりないのに……と思うとともに、あれを編んでいた人のわからない背景に思いを馳せた。

・社会史の本としては勿論、ナポリオーニさん個人のエッセイとしても語りが面白かった。(元)夫がもたらした苦境について、前半は結構ぼかしてふわっとしているんだけど、中盤になって何をされたのかが明かになっていき、ナポリオーニさんにとってどれほどショックだったのかが感じとれる。最終的にした選択もなかなかできることではないというか、世界中あちこちに行った話が出てくる度に思うけど、並大抵のひとではない。そんな人でもショックを受ける事態はある。そしてそんな時に助けてくれるのが、編み物と、それ以上に、ナポリオーニさんがこれまで出会ってきた人々の言葉なのだと思う。

・ニットベレーを編むために買ってきた糸、6号(かぎ針3.5ミリ)~7号(4ミリ)くらいが適正のやつ買っちゃったんだけど(めっちゃかわいい糸!!)編み図見たら7ミリって書いてあった。一瞬ほな一段の目の数二倍にすればいいってことお!?になったが、絶対に違う気がする。だってそれだと輪の一段目の段階で24目長編みしないといけないのよ。平方センチメートルだから段の方も二倍にするってこと?俺の勘がなんか違うと言っている。

・ZAのホイーガがどむっ……どむっ……もちっ……もちっ……と転がりながらついてくるのが最高にかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!愛している

・ワイルドゾーン6のオヤブンヘルガーに追われるのは完全に野犬と同じ恐怖。

10/21(火)

・スーパーではサンタクロース柄の袋に入ったお菓子が売られ、100均ではクリスマス柄の物が売られ、ホームセンターではツリーが売られている。今年ももうおしめぇです。まだハロウィンも終わってないのに!?

10/22(水)

・服を爆買いしてお金がなくなったり、めちゃでかいヘルガーやワルビアルに追われたり、建物の屋上から滑り落ちたりするする愚かな人間を傍で見ていてくれるホイーガ、LOVE……。

・それはそれとしてちょっと見るからに「ペンドラーのトレーナー」という感じのルックスにできて、嬉しい。かわいい。

『ポケモンLEGENDS ZA』のスクリーンショット。カフェでお茶をする主人公とペンドラー。主人公のファッションは、ピンクのトップスに白いボトムス。
この後ストーリー本編でもっと見るからにペンドラーのトレーナーって感じの人が出てきて何よ!!キイィーーッになった。それはそれとしてピンクの服買い込みがち

・ZAのポケモンセンター、セルフレジとかセルフ給油みたいなシステムだなと利用する度に思う。システムの進化を活用して、労働力をできる限り研ぎ澄ました感じ。多分あのマシンで治療できないケースの時に初めてボールはジョーイさんの手に渡るのだろう。

10/23(木)

・ツイステのハロウィン限定キャラのDUOと言えばグリムだが、スカリーに関してはセベクでも許されたんじゃあないか?と思う。個人的にはフェローはカリム、ロロはマレウスDUOでも全然しっくりくるが……。

・ゲコガシラの足音がぺたぺたしててかわいい♡と思っていたら、ゲッコウガになったとたん、無音。無……音……。ニンジャなんだべなあ……。デデンネ(名前:モチマル)なんかぽにぽに言ってるのに……。

・トレイ・クローバーさんのことをファッションに興味がないキャラだと解釈したことがない。だって帽子と眼鏡にこだわりがあるやつ、絶対おしゃれピープル側じゃあないですか。でも、興味の偏りとか語彙の少なさみたいなのはあるかもしれない。今ポケモンやってるからポケモンで例えるけど、ヴィルさんみたいな人はポケモンをボックスぎちぎちに集めるし全種類認識した上で更に個体差(服のデザインの良し悪し)を認識している。おそらくトレイさんが認識している種類はボックス半分程度で、認識していない種類も多くあるが、認識しているものの中で個体差を認識することができる。非おしゃれピープルは、手持ち以下程度のもっと少ない種類しか認識できないし、個体差を認識することもできない。おそらくトレイさんは、たくさん色々な種類の服が売られている中からいいコーデを選ぶことは十二分にできる。けれど、「見たことがない理想の服」を具体的なイメージを持って望むことはあんまりない。これがヴィルさんみたいなトップオブおしゃれピープルとの違いだと思う。しかしトップオブおしゃれピープルが身近にいるので相対的にファッションに興味ないみたく見えるかもしれないが、十分おしゃれ側ではあると思う。せめて中の上。中の上というのは9段階中4番目なので半分よりは上です。余談だけど、ファッションセンターしまむら緋色の都店や、イトーヨーカドー緋色の都店のファッションフロアからでもトレイさんはそれなりにちゃんとして見えるものを選ぶことができると思う。ヴィルサンはそもそもデザインの元ネタなどが気になりはじめてしまいその辺りで服は買えない。

・ピュールくんかわいいですねえ!端々でポケモンのこと心配してるしいい子ですね!

↓ZAのネタバレ

・カナリィ(交流用)の「~じゃろ」、インターネット弁かと思ったらナチュラルジジイ言葉で上手いな~と思った。というかカナリィ(本体)との口調の書き分けが全体的に上手いと思う。多分ピュールくん以上のファンは「なんかちょっと配信と違うな……」と思いつつ「ファンサ用に調整してくれてる推しの気遣い♡好き♡」になる範囲に収めている。

10/24(金)

・柚木麻子の『BUTTER』を読みはじめたんですけど、女が女に欲情して恋する話だってどうして誰も教えてくれなかったんですか!?やったーーーー!!!

・2023年の映画『ホーンテッドマンション』を金ローで見る。既にディズプラで見たことあるけど、めっちゃいい映画だと思う!わちゃわちゃTRPGっぽいギャグシーンもありながら、締めるとこはしっかり締めて、ホーンテッドマンションの要素をよく活かしている。ハリエットがね、あのノリで結構ちゃんとした霊能者なのがカッコいいですよね。TRPGで言うとすごくベテランのPLがビルドしたキャラっぽい。

10/26(日)

・トレイ・クローバーさんのことをファッションに興味がないキャラだと解釈したことがない。と書いたけど、今年のバースデーのパソストを読むと、本人が自分ファッションセンスないです側の振る舞いをしがちというのはあるかもしれない。ファッション以外にも運動や勉強についてもそうだけど、自分が一番興味がある分野以外は、2~3段階下げて言いがち。謙遜とも自己評価が低いとも言いきれないし、その両方でもあるような気もする。

↓ZAのネタバレ

・ZAの反社の描き方が悪い意味でかっこよすぎる、という指摘はもっともだと思う。街のためにボランティアをする人たちである一方で、悪質な契約書によって、数日で十倍に膨れ上がる利子を身寄りのない若者に課す人たちでもある人たちでもあることでバランスが取れているかな……?人によるかも微妙かも。

・ZAって、ポケモンシリーズお馴染みの●●団的な悪の組織がこれから膨れ上がっていく過程の乱立状態の話なんじゃないのかな、と思う。主人公たちだってMZ“団”だしね。フレア団がなくなって、それ以降悪の組織がぱったりなくなるかと言うとそんなことはなくて、次の悪の組織はジャスティスの会かもしれないし、ミアレを守る会かもしれないし、クエーサー社かもしれないし、DG4かもしれないし、MZ団かもしれない。そしてサビ組も善行を忘れてしまった時、完全に悪の組織に成り果てるだろう。私が進めた範囲のストーリーでは、おそらく最も悪の組織に近い。

週報(10/13~10/19)

10/13(月)

・レモンの枝の、アミガサハゴロモが卵を産みつけた部分を剪定する。すまん、うちのレモンのキャパシティも無限ではないのだ……。

・ほとんど迷惑メールを削除するのみになっていたキャリアメールにすごく排外主義者が好きそうなニュースサイトの広告が載っていて(そもそもフリーメールではないキャリアメールになぜ広告が???)実際にサイトを見てみたら(マジで踏みたくなかったんですけど……)そこそこヘイトっぽかったのと、広告そのものにフィードバック機能がなかったのでご要望を送る。老いた親が真に受けたらどうしてくれる……。

・『陰謀論のオシゴト』完走!レーガン、ランドがタミコに執着してるのを見てきたからこそロンを自由にせずにはいられなかったんだよな……。ロンはロンで、本当にああいう仕事を辞めたくてたまらなかったのがその行動力から伝わってくるけど、レーガンが本当に自分と同じ気持ちなのか、もう少し時間をかけて確認してもよかったんじゃあないのかな……。レーガンが誰かをハグできるようになって、ハグしたいと思える相手がいて、そこだけはよかったのかもしれない。ブレットはずっとレーガンのそばにいてくれや……。

10/14(火)

・ベランダのアゲハチョウがサナギになって12日経ったけどこのまま越冬するつもりなのかもしれない。私はきみのために薬剤の散布を控えたり揺らさないようにしているのだが~!?

・今日ほんと己がコントロールできなくてえ……SNSに張りついちゃってえ……え……え……だめすぎ……。

・2月に出す同人誌の最終確認作業をしているのだが、もう4周目ともなると読み返せなくなってくる。4周なんて全然少ないのかもしれないけど……。本当に面白いのかなとか、足りない話はないかなとか、不足してるものがわからないって、何も思い付かないって私は枯れてしまったのかなとか、すごく不安になってくる。冬が近づいている。(冬季うつ)

・家族に読んでもらい、ほめと「入れ忘れた話は次の本にいれればいいじゃん」という言葉をもらって安心を得る。

・気圧かなあ…………。

10/15(水)

・ロレッタ・ナポリオーニの『編むことは力』が面白くて編み物の練習を再開する。前回100均のかぎ針→クローバーの600円くらいのかぎ針、暗い糸色の毛糸→明るい色の毛糸に変えたらちょっっっっっとできるようになったのだが、今回また間違えて100均のかぎ針を使っていた。糸も途中でなくなったので暗い糸の毛糸を途中で繋いだ。失敗要素とか苦手要素をちょっと克服できてたら嬉しい。

10/16(木)

・ベランダのアゲハチョウが羽化してる!!やった~~~~~~!!!やったなあ~~~~~~~~~!!!!

・栗とメープルシロップのマフィンを焼く。栗は多ければ多いほど嬉しいだろうと思ったが、何事にもほどほどはあるな、と思った。メープルシロップがまだ結構あるからミックスナッツとかで焼いてもいいな。

10/17(金)

・編み物の編み図を印刷して塗り潰しながら編んでみる。指示より細い針と糸で編んだため、ちいちゃなベレー帽ができた。フライングタイガーから来たドラゴンにあげる。

10/18(土)

・編み物って一段目がやっぱり一番曖昧で足元が固まってなくて難しい。作り目だけできてるキットとかあるとすごく便利だと思う。

・『編むことは力』でも度々触れられているが、編み物ってやり直せるのがすごい。糸をほどいて毛糸玉にしていると“インフィニティ”を感じる。

・編み物のお供にアニポケの一期を流していたが、セリフ回しが独特すぎる。あとトキワの森に住み着いてて切りかかってくるサムライはなんなんだよ。オモコロの仮装回とかバス江の珍客みたいだなと思った。というかオモコロとかで“それっぽい”キャラをロールするときのライブラリとしてアニポケ初期とかあの時代のアニメが取り込まれているのはありそう。

10/19(日)

・グラニースクエア、もうやってる人いると思うけどプライドフラッグカラーで編んだらかわいいと思う。バイとパンカラーのグラニースクエアで編んだカーディガンとか作りたい。まとえ!己のプライドを!

・ポケモンZAをはじめてしまった~~~楽しい!!屋根の上渡る時とかミラキュラスのオープニング口ずさんでる。(タッタッタッタッタラ~……ミラッキュッラス)(これはシーズン4)相棒はフシデのアメリ。ZA第一報ではそんなにピンと来てなかったんだけど、メガペンドラーと聞いて駆けつけた。フシデたちが俺をミアレに呼んでくれた。

週報(10/6~10/12)

10/6(月)

・旅行に行きたい。温泉に行きたい。ホテルニューアカオとかハトヤホテルのサイトを見まくってしまう。ハトヤのサイト、定山渓ビューホテルとか洞爺サンパレスみたいな匂いがするな……。ホテルニューアカオはマップ図が面白い。こっちの建物にいたと思ったらあっちの建物にいた、みたいなミステリーでよくあるトリックができそう。

・家族が『ドンキーコングバナンザ』をやっているのを横で見ているんだけど、ポリーンとDKの関係がかわいい。DK、起きてる……?明日の晩ごはん、どうしようかなって。DKは何がいい?……バナナ?DKはそればっかりだね、ふふ。おやすみ。

10/7(火)

・足のつりとともに起き、痛みと違和感があるまま一日過ごす。足がつった時の治し方マジでわからん、これは多分一輪車に乗れないのとかと同じで言葉でいくら説明されても肉体が全く理解できない。

・惣菜とかお弁当のパスタサラダって、野菜・炭水化物・たんぱく質で構成されていて、他に何を合わせたらいいのかわからないのに、間違いなくそれだけだと量が足りないから難しい。高校生の頃はサラダカウントで+菓子パン2個とかしょっちゅうやっていた気がするが、それだと多分なんか栄養グラフ的なものがものすごい鋭角になる。とりあえず今日は同じく野菜・炭水化物・たんぱく質で構成されたポテサラを合わせたが、全然おなかすいた。

・レベッカ・シュガー監督アンナプルナ製作のムーミンの報を聞く。ぜっっっっっったいいいじゃん&ぜっっっっっっっっっっったい何にも妨害されないでほしい。X検索したらもうクィアさについてカスみたいなこと言ってるブロック済みアカウント出てきたから……。

・レベッカ・シュガーといえばマット・ブラーリーと組んでアンフィビアよりも更にタイ文化にフィーチャーしたファンタジックな作品を作ってるみたいな噂も以前見たけど、そっちはあくまで噂だったのかな?マット・ブラーリーの活躍ももっと見たいからそっちも実現してほしいな~。

・バナンザ、ソナーで見えるバナナの影を「バナ影(ばなえい)」と呼ぶのが家庭内ミームになりつつある。しかしその後ついつい「ばなえいのばなぼこ……」と言ってしまうのはおそらく北海道民ではないので伝わっていないかと思う。かま栄のかまぼこ……。

10/8(水)

・レモンに茶色いテント状の三角形がついていて、虫……?虫の卵……?とよくわからなかったが、どうもハゴロモ虫らしい。おそらく、アミガサハゴロモ。セミとかもそうだけど、茶色い虫ってよくよく見ると模様が精緻で工芸品みたいで好きだ。

10/9(木)

・ジャパンスネークセンターのトウブグリーンマンバの訃報がSNSで流れてきて、ジャパンスネークセンターそのものや17年前に51匹もの毒蛇が違法飼育されていた事件の存在を知る。「生き物を好きなやつに悪いやつぁいねえ」とかそういう言説って私はあまり乗れなくて、実際には17年前の事件のように法よりも己の欲を優先する人間たちもいれば、17年間も責任や知識や高い意識を持って蛇を飼育してる人間たちもいて、動物がどう扱われるかはどちらの人間かによってしまうんだな、と思った。ジャパンスネークセンター、いつか訪ねてみたい。薮塚温泉のそばなんですね。

・つったけどなんかそういう生き物への“飼育欲”的な人間のエゴ、私はめちゃくちゃ自覚があるから、飼育欲的なものを一方的に糾弾できるわけでもないんだよな~。飼育欲スタートでも責任をまっとうできるならなんにも悪いことじゃないだろうし、飼育欲なしにスタートする生き物との共同生活もレアだろうし……。私のそういう欲を満たしてくれるベランダの植物(とそこに来る虫たち)を、今は愛して責任持っていこうな、と思った。

・タブレットに漫画アプリを計6つ入れてる人間なんですが、ヤンジャン+ってそのぉ~~~~~雑誌系漫画アプリの中でいうと、似たようなシステム・作品数のマガポケとかと比較しちゃうと、そのぉ~~~~~~“ケチ”じゃあないですか?これ以上特に言うことは、ありません。

10/10(金)

・レモンの枝にアミガサハゴロモが卵生んでる!!!!!!!!枝に白いふわふわが~!!え~これはさすがに剪定とかしないとレモンがヤバイのかも……

・テッド・チャンの『あなたの人生の物語』を読み終わった。SFって斬新な発想と多様さを面白がるジャンルのはずなのに、すごく偏った視点とか古い価値観とか作者の埒外のものへの軽視が根強い作品もあったりするけど、これはそういう引っ掛かりが全然なくてすごいな、と思った。

・『プロジェクト・ヘイル・メアリー』面白かったけどノれなくて……という話、自分でもコンプレックスみたいで何回もしてしまうんだけど、『あなたの人生の物語』や『わたしたちが光の速さで進めないなら』の『共生仮説』を読んでわかったのは、そのコンプレックスって「みんなが大絶賛してるものにそこまで……になっちゃったけど自分ってSF好きって名乗ってもいいのかな……」みたいなつまんないものだったんだなあということ。ぜーんぜん大丈夫大丈夫、同ジャンルで合うもの他に全然あるから!

・『七十二文字』、主人公があくまで自分が開発したもので人を楽にしたいと思っていて、選民思想にドン引きする描写があってすごくよかった。もっとこのゴーレムパンク的なプログラミング的な世界観で読んでいたかったな~。

・つまり読んでいて安心が結構あったんだよな。『理解』でも思い上がった傲慢な主人公最後には敗北するし……。一方で主人公を打ちのめした側の進む道もけして優しくて誰も傷つけないものではないというのはフェアだなと……。

・『地獄とは神の不在なり』もすごく好き。世界とか人生は理不尽だけど、だからといってそのことについて怒ったり悲しんだりするのが無駄とは思わない。ニールは最終的に神を愛したけれども、そこに至るまでのニールのあがきが無駄とは物語の外側の私は思わない。

・一番すごかったのは『顔の美醜について-ドキュメンタリー-』で、どっちの言い分もわかる(私は“カリー”推進派にちょっと傾いちゃうけど)ように尤もらしく書かれていて、でも“カリー”反対派には資本主義の思惑という裏もあって……。最終的に一番尊いのは、一人の若者が周囲の動きを通して自分で考えて成長したことなんだよな、と思った。

10/11(土)

・ベランダのシソがちょっと落葉多いかも。一年草だからな~。

・焼き芋とメープルシロップのマフィンを焼く。まずさつまいもを洗ってアルミホイルに包んで170℃のオーブンで45分ブンすれば焼き芋ができるというのに驚き。さくらももこのエッセイで、「焼き芋屋さんの焼き芋がすごく食べたかったが値段が高いので許されず、代わりに母がフライパンで焼き転がしたものを出してくれたが全然違った」というのがあったが、正解はフライパンではなくオーブンだったというわけね。

・『ミラキュラス』138話と139話を見る。エモーショナルな情報量が多い!!マークとナタニエルにもキ……キッス描写が欲しかったが、そこは作中作のキスシーンを「僕たちの物語」と言ったことでわかってくれや!!!ということなんだろうな。むしろ、ローズとジュレカのキ……キッスシーンも、ローズが博愛全方位LOVE人間っぽいからはっきり「これは恋愛です」という描写を入れたかったのかもな~と思う。ミラキュラスは恋愛的なじりじりする緊張描写が本当にうまくて、でも今までそれはもっぱら主人公のマリネットとアドリアンばかりに活かされてきて、サイドカップルはしれっとくっついてるみたいなことが多かったけど、手を繋ぐ・顔を近づける・ベッドの上で寄り添うみたいな繊細な緊張描写がマークとナタニエルにバリバリ発揮されていてとてもよかった。

10/12(日)

・朝ごはんに昨日焼いたさつまいもとメープルシロップのマフィンを食べる。美味しい~~~!グラシン紙のカップをたまに巻き込んで焼いちゃうことがあって、上手く剥がれないし紙食べてないか心配になる。なんか対策とかあるのかな?

・検索避け、全く意味がないかというと、Xのおすすめ欄はともかく検索欄で出たくないという程度の希望なら果たせる(?でもXの検索の仕様ってワケわからん分解とかするからな~~~)のでないことはないと思うけど、だったらできる範囲・できない範囲を正しく直視して、「絶対に迷惑をかけたくない」みたいな潔癖なことを言うのはあんまよくないと思う。例えばコナン公式と“そういうの”が好きなファンに迷惑かけたくないからコナンのことDCって略します、じゃあアメコミのDC好きな人に迷惑かけるのはいいんだ?っていう。そもそもそういう“迷惑”とか“誠意”とか通俗道徳的な言葉を持ち出して、自分だけが誓うならともかく、他人の行動をコントロールできると思ってるのがなんか気に食わないのかも。そして検索避け以前に不特定多数にカスとか●●●●(ちょっとあんまりな言葉)とか言っていいと思ってる方が問題だし、そういう人に他者をカス呼ばわりする大義を与えるなら、既存の検索避けルールは考え直されるべきだ、という立場を取っちゃうな。国とか偉人とか文化財とかの名前とキャラ名がイコールで、みたいな場合とか、様々なコンテンツに様々なケースがあって、毎回ちゃんと自分で考えてSNSでの発言や発表物に責任を持つべきだと思う。あの人がやってるから真似してれば大丈夫とか、あいつはやってないから叩いていいとか、責任って少なくともそういうことではない。

・家族と『マリオパーティジャンボリー』で対決し、スターを7個取ってバカ勝ち。同じ強さのCPUでも「なんかこっちの方がテクニカルで強いな?」みたいな方がいるのってなぜなんだろうね?マップはレインボーキャッスル、使用キャラはキャサリン。最近キャサリンをかわいく感じる。ジャンボリーのキャサリンは特にまつげとアイシャドウが似合っててかわいい~。

週報(9/29~10/05)

個人サイトを作った家族が週報というものを書いていたので、真似してみる。その日考えたことなどを書くんだそうな……。

9/29(月)

・ベランダのレモンの鉢植えにカメムシとアゲハチョウ幼虫がいる。カメムシは何日か前からいつも同じ葉っぱの上にいて、全然動かない。いつ食事をしているのだろうか。カメムシはミントの匂いが嫌いらしいので、レモンのふもとに置いている小さなミントの鉢を、朝の水やりの際に近づけてみた。仕事を終えて帰宅すると、カメムシはいなくなっていた……と思いきや、反対側のシソの鉢に移動していた。なんだかかわいそうなことをした気もするし、「や~ん」という気持ちで移動するカメムシを想像するとかわいくなってしまったので、もうそこにいていいよ。

・『古書店街の橋姫』コミカライズを読む。Kindleで買おうとしたが、UIが最悪すぎて二転三転し、Kindle以外もあることがわかって結局がるまにで買った。コミカライズにあたり、表情やセリフの繋ぎなどが大きく補完されていて、とてもいいコミカライズだと思った。博士の作画がとてもかわいくて大好き。掲載紙が休刊ということで続刊が心配になったが、後継誌で続いているらしく、一安心。

9/30(火)

・ベランダにキマダラカメムシが増えていた。デザインがカッコいい。元からいたグリーンのカメムシ(アオクサカメムシだろうか)は変わらずシソにいた。アゲハチョウ幼虫は、外れの低い枝から中心の高い枝へと移動している。

・週報を書き始める。WordPressのブロックエディタの改行は、普通にエンターを押すと別の段落になってしまうので、PCではコントロールかシフト(どっちだっけ……)を押すのだが、スマホアプリの場合どうしたらいいのかわからない。読みにくいかも。

・二日連続で悪夢を見ている。夢日記は書かない方がいい説もあるので、週報では夢の内容は書かないことにする。

・橋姫の博士、私はファーストインプレッションからかわいくておかしくて一番好きなキャラクターなんだけど、それにしても水上ルート終盤の状態から博士エンドまで持っていったのは豪腕だと思う。ある種のラブコメを競馬に例えるやつでいうなら、「あの馬大丈夫かな……」という目で見られていた馬が実はトランスフォーマーで、ガッションガッション二足歩行で追い上げてくるみたいなもんである。もちろんどのキャラクターもどのエンドも大好きなのは前提として……。

・↑の例えで言うなら花澤馬は実はヴェロキラプトルだったみたいな感じか……?

10/1(水)

・ベランダのキマダラカメムシはいなくなっていた。アゲハチョウ幼虫は前足を上げていた。君あんまり葉っぱ食べてるとこ見てないけど、もうサナギになるんか?それとも、終齢でもう一回脱皮するレアケースか?

・トランスヘイトって本当に最悪……と思う。もちろんあらゆるヘイトは最悪だが、ゼノフォビアと並んで今ぶっちぎりにカジュアル化しつつある感じがして特に嫌だ。私は私が書いてるものを読んでくれる人のことがうっすら好きで、その中には多様なアイデンティティの人がいる。これは自意識過剰でもなんでもなく、インターネットでちょっとでも何か言ったり発表したりする上で大前提の感覚だと思う。その中にはもしかしたらトランスジェンダーの人もいる、はず。自分と同じものを楽しんでいる人が、気軽に外出できなかったり必要な医療にアクセスしづらかったりリンチされたり自ら命を絶ったりして、そんな世界をしょうがないなんて思えないよ。いや、全然趣味が合わなくたって嫌だよ。

・白ごはんドットコムのレシピで鶏肉とカシューナッツの炒め物を作る。中華のなかでかなり大好きな料理なので、自分で作れるってわかって嬉しい。ただもうちょっと上手く作れるな……もうちょっと作りやすく自分好みにできるな……という出来であった。肉に片栗粉をまぶすやつ、どうしてもフライパンに粉が持っていかれちゃうんだけど、肉を早めに冷蔵庫から出すと改善される可能性があるらしい。いつも忘れちゃうんだけど。

10/2(木)

・ベランダのアゲハチョウ幼虫が「自分、サナギになるんで、ほな」みたいな格好で縮こまっていた。えっ君意外と食べてるのはわかったけど前いた子らに比べるとあんまりだし、排泄物もちっちゃいのに!?あとサナギって結構育った木から離れてなるって聞いたけど(多分以前いた幼虫はそのためにベランダから姿を消した……と思いたい)、そんな育った枝の反対側とかでいいのかい!?アゲハチョウ幼虫はこれで4匹目なんだけど、性格とか個体差があって面白いなあと思う。

・カメムシは相変わらずシソの同じ位置にいた。いったい君はいつ何を食べて生きているんだ。マンションの別の場所にカメムシの集会所があるのを早朝家族が見たらしいので、深夜のうちに出かけて素早く戻ってくるのだろうか。カメムシも種類が多いし面白い生態はたくさんあるんだろうな。

・一方レモンそのものはもりもり新しい葉っぱを増やしている。9月頭に肥料をやったからかもしれないけど。フィビ鳥さんの読み切りで「森の木々だって葉を伸ばして太陽を奪い合って殺しあっている」というセリフが印象に残っているんだけど、うちのレモンもアゲハチョウと戦っているのかもしれない。本当は虫を見つけしだい取ってやった方がいいんだろうけど、やっぱり生命力が面白くてそのままにしてしまう。

・ロボットドリームズの原作を読む。映画よりずっと淡々としてて、エモーショナルな表現が抑えられている。というか映画はエモーショナルな表現が爆盛りになっている。私はどっちも好きだけど、原作から入ると映画はやや過剰に感じる人もいるだろうな、と思った。

10/3(金)

・アゲハチョウ幼虫がマジでサナギになっとる!?!?!?!?寄生虫とかにやられず無事羽化してほしい。あとそのそばにチャバネアオカメムシ(多分)が来ていた。

・かぎ針編みに挑んでは鎖を布にできず敗れていたが、再び挑む。日本ヴォーグ社刊行のむら・まりあ著『はじめの一歩あみものできた!』という本が絵本のように非常にやさしく、初めて細編みと長編みで糸を布状にすることができた。しかし手がバッキバキに疲れた。編み物できる人はボルダリングとかできるんじゃないでしょうか。

・編み物ができるようになりたいと思ったのは、昨年神戸旅行に出かけた際めちゃくちゃ素敵なアンティークのガラスボタンに出会い、これニットベレーとかカーディガンとかについてたらかわいいんじゃない!?という発想が頭から離れなくなったからだ。『エーミールと探偵たち』に自転車のクラクションだけ持ってる少年がいたのを思い出す。カーディガンみたいな大物は棒針編みの方が向いているだろうし、かぎ針で何か完成させられたら棒針編みにも挑戦してみたいな。

・あと更に最近、「心を空白にしたい時何をするか」という投稿に、編み物が多く挙げられていたのもある。私の場合思いついたのはピクロスだったが、マリオのスーパーピクロスはワリオ面も全クリアしてしまったし、Switch版のピクロスやネット上のピクロスはやるべきことを放置して無限にやってしまいそうなので、ちょうどよく思えた。実際やってみると手の痛みというリミットもあるし。

・ただ「心を空白にする」と、私の場合不安や歴代悲しい出来事が空白になったスペースに無限にロードされてしまうという問題がある。これについては、ピクロスをやっていた時はポッドキャストなどを聴いていたが、とりあえず今回はゆるいアニメをつけっぱなしにすることにした。『ピクルスとピーナッツ』とか、『フィニアスとファーブ』とか。『ブルーイ』もいいだろうな。とにかく、Xに意味もなくかじりついてしまうよりは、私もそういう風に過ごしたい、と思った。

10/4(土)

・チーズナン美味しい。社会はつらい。

・橋姫の博士と玉森くんが公式で浅草寺本堂で結婚式挙げてるの最高すぎるな……。後日談の「愛する人を愛せない世界のどこに平和がありましょうか」といい、時代的にクローゼットなのはしょうがないよね……で終わらせない誠実さがあると思う。玉森くんと心が通じあった博士なら、変えます、世界を。一方で博士が白無垢着てるのはめっちゃ最高だし多分純粋に博士の趣味なんだけど、実際にディズニー(だったかな)で式を挙げようとした同性カップルが、ある時まで片方が異性装をするよう打診されていた、というのを思い出す。そういう譲歩の必要があったのかもしれない。いや、本当に博士の趣味なんだろうけど……。

・ところで橋姫の朗読CDの5枚目はどうなってしまったんでしょうか……。噂では玉森くんが朗読しそうなジャケットが公開されていたらしく(今は確認できない)頓挫してしまったのなら本当に残念だな~……と思う。5枚コンプリート特典の痕跡が見られるだけに。今からでもマジで遅くないですよ!?!?!?!?

10/5(日)

・ベランダのカメムシが増えすぎている。シソに4匹、レモンに2匹。そろそろお引き取りいただいた方がいいのかもしれない……。サナギは昨日の雨でヤバイかも!?と思われたが、無事だった。サナギの上の葉に雨粒が乗っていて、ちゃんとガードできる場所を選んだんだなあと思う。かしこい。

・編み物って物理的に触れる数列だなあ、と思う。数学の数列と違うのは、間違いとかは本質的になくて、違う目をすくったとしてもただ、そのような物質になるだけなんだなって思う。

・Webで読んだ漫画の単行本、積みがち。そして積まれた漫画は更なる漫画を呼ぶ。ちょっとたまってきたのでやっと崩しはじめたが、偶然にも“人生”とか“心”を感じるものが多く、なんか今の精神状態に響いて泣きそうになる。『こころの一番暗い部屋』とか。『百と卍』最終巻とか。『ふつうの軽音部』8巻とか。

ツイステのオタクに見てほしい!ディズニーアニメシリーズ5選

はじめに

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』、2025年10月29日、ディズニー+にて独占配信決定!!!!

(ジ アニメーションじゃないんだ……)

というわけでD+に加入をキメたオタクも多いのではないでしょうか。折角のサブスクなので、元ネタの映画とか他の映画とかたくさん見られることかと思います。

映画……映画も勿論いいのですが……。

アニメシリーズも!!!!見てほしい!!!!!!!面白いのたくさんあるから!!!!!

というわけで、プレゼン半分、「見゛て゛く゛れ゛よ゛ォォォ……」という懇願半分の記事です。

『怪奇ゾーングラビティフォールズ』(2012年、全41話)

舞台はアメリカ・オレゴン州のいなか町、“グラビティフォールズ”。夏休みに大伯父さんちに遊びに来た双子の姉弟、メイベルとディッパー。しかしこの町、奇妙なこと・ものばかり。ノーム!ネッシー!秘密結社!自我を持ったゲームキャラ!クローンアイドル!ビッグライトにスモールライト!他多数!そもそも大伯父さんからしてインチキ見世物小屋を経営してるし……。

最終的なヴィランは、黄色三角形の悪魔“ビル・サイファー”。こいつがもうめちゃくちゃな悪意と悪趣味で大暴れするトリックスターなんですね。ディズニー界のニャルラトホテプ。「人間の顔面の穴の位置をシャッフルする」みたいなシンプル悪趣味から、「仲良し姉弟の仲を引き裂く」といったマジ悪趣味まで悪趣味の幅が多彩です。もしツイステに出演することがあっても、ご本人として大暴れしそう。

他にも、インチキ超能力少年や性格最悪地元青年など、個性豊かなヴィランがいーっぱい!

全41話と(比較的)短めで、伏線の張り方も鮮やかで、ディズニーアニメシリーズの入門としてよく名前が挙がる名作です。

終盤は7章のツノ太郎のやらかしに近い展開もあり、ああいう展開が私は大好きなので、同じ趣味の人にぜひ見てほしいな、と思います。

『ふしぎの国アンフィビア』(2019年、全58話)

カエルってかわいいですよね~。ツイステッドワンダーランドにもカエルの獣人属はいるのかな?小さい頃はおたまじゃくしの獣人属なんだろうな……かわいいね……。

そういう妄想が止まらなくなるのが、『ふしぎの国アンフィビア』。両生類の人々の世界に迷い込んだ人間の女の子、アン・ブーンチョイが主人公です。地元のカエル少年スプリグと親友になり、異世界人と現地人のマブになります。

この作品において、友情は重いテーマになっています。実はアンちゃんは仲良し三人組で異世界に飛ばされたのですが、離れ離れになってしまい、再会や再度の別れを通して、その友情に辛い所や歪なところはなかったか、と問い直していくお話です。

人間三人組の一角、サーシャ・ウェイブライトはこの作品におけるヴィランの一人と言っていいでしょう。パワフルで狡猾で人心掌握がやたらうまく、人間関係においては「常に主導権を握って相手を支配しなければ気が済まない」(作中マジで言った)。アンとの関係も、いつもどちらかがどちらかに合わせることを友情だと思っているつらいものでした。でも言うてサーシャだってまだ中学生なわけだし、波乱万丈なストーリーの中で挫折や成長を経験して変化していくのは、ツイステ前半における友情や人間関係の変化に通じるものがあるかと思います。

全58話、アンフィビアの世界をアンやサーシャと一緒に歩くことで、最後にはきっとさわやかな気持ちになれること請け合いです。私はぼろっぼろに泣きました。

『アウルハウス』(2020年、全43話)

魔法学校!!あたい魔法学校大好き!!こちらも異世界トリップマジカルアドベンチャーです。妖魔や魔女が暮らしている魔界にはみ出しものの人間の女の子・ルースがトリップし、アウトローの中年魔女・イーダや、きゃわいいふしぎ生物のキングと暮らしながら魔法学校に通います。

世界のビジュが良すぎる。まず舞台となる島・ボイリング島がでっっっっかい巨人の遺骨の上にある島だったり、モブの住人達も一人一人個性的なルックスをしていたりと、ファンタジックな世界観はツイステのファン層にも刺さるのではないでしょうか。しかもこの作品はキャラの動きに力を入れていて、背景のモブ一つとっても何かしらの面白い動きをしているため目が離せません。

この記事を読んでいるオタクの中にはカップリングのオタクもかなりの割合いるのではないでしょうか。朗報!!めっちゃかわいい女の子と女の子のロマンスがあります!!

アミティはエリート志向の母親に育てられた女の子。魔法が使えないはずなのに魔法学校に潜り込むルースが気に食いません。その辺りは1章(&プロローグ)のノベライズで語られた、監督生に意地悪するエースの心情に近いのではないでしょうか。ルースの方も、つんけんしているアミティに戸惑います。そんな二人が、互いを認め合い、距離を縮め、恋に落ちるストーリーは必見です。あとこれはめっちゃ余談なんですけどアミティの両親が「研究にしか興味がないお父さん」と「その研究成果を売ることしか考えてないお母さん」で、愛のないボドゲ部みたいな感じになっております。

『悪魔バスター★スター・バタフライ』(2015年、全77話)

これまで異世界トリップものの紹介が続いておりますが、これは逆に、魔法の国のプリンセスが人間界にホームステイする居候コメディとして始まります。魔法の国・ミューニのプリンセス、スター・バタフライが、人間界のマルコ少年のところにホームステイ。魔法のステッキを奪おうとやってくる怪物たちをしばきながら、わちゃわちゃした日常を過ごします。

でもこの作品がすごいのは、そうしたなんてことないような日常と、シリアスでスケールの大きいストーリーが地続きになっているところだと思います。「魔法の国のプリンセスって何?」「怪物って結局何?」と、あらすじの中でさらっとスルーされそうな部分に切り込んでいき、徐々にめちゃくちゃ面白いポリティカル・サスペンスをやり始める、そういう複雑さを持った作品です。

さて、複雑なのはストーリーだけではありません。私の好きな複雑さを持つキャラクターを紹介させていただこうかと思います。それは、スターちゃんのステッキを狙ってやってくる怪物軍団の首領、ルード様です。最初こそピカチュウを狙うロケット団のようなノリでしたが、コジロウに出奔お坊ちゃまとしてのバックボーンがあるように、ムサシにナースを目指して挫折した過去があるように、このルード様も深刻なバックボーンが明かされていきます。詳細は伏せますが、この人は認められたくてたまらないアダルトチルドレンなのです。その痛切な心理描写に、私は「キッズ向けアニメでここまでやる!?」となりました。私みたいな、リドル君の号泣を見てツイステをインストールした人にはぜひ見てほしいと思います。ディズニーチャンネルの吹き替えで「みじめなあかんたれ」っていうセリフ通るんだ……。

もう一人ご紹介したいキャラクターがイクリプサ。魔法の国ミューニの過去の女王です。この人は、「人食いの怪物と不倫して国を捨てた悪い女王」または「誰よりも愛を大切に思っている人」、「強大な魔法を持つ女王」または「無力な一人の女性」、「ミステリアスで余裕たっぷりの女」または「ひょうきんなおばちゃん」……と、いつも複数の面を持っています。それって、ツイステにおけるヴィランのねじれ方、新しい解釈の提案に近くありませんか?

イクリプサが顕著なだけで、どのキャラクターもそういう複雑な多面性を持っていて、ある面でよかれと思ってしたことが誰かにとってはよくなかったりする……。77話と今回紹介する作品の中では少し長めなのですが、そういう複雑さを楽しめる人にはぜひおすすめしたい作品です。

『ムーンガール&デビルダイナソー』(2023年、全56話)

Pixarやスターウォーズなど、今はディスニー傘下だけど元は別会社の作品がツイステに採用されるかは現時点では不明です。(個人的にはスターローグはギリシャ神話+スターウォーズだと思いますが……)MARVEL作品も正直わからんとこがあるかと思います。ですがどうしてもこの作品を紹介したかったのは、とにかくハイセンスでかっこよくて”今”を描いていていい作品だから!

主人公のルネラは現状MARVEL世界一の頭脳を持つ女の子。家の地下に秘密のラボを作り、異次元に繋がるポータルを作ったりしています。そのポータルから現れたティラノサウルス(?)のデビルダイナソーを相方に、自警活動で大好きな下町を守っています。ルネラは天才ですがいかんせん中学生なので、倫理観やブレーキが幼いところがあり、自分の作った発明に振り回されること多数。「広告をスキップするみたいに人生のつまんない時間をスキップしたい」なんて、そう思っても大抵の中学生は実際できないわけじゃないですか。でもルネラはできちゃう。天才だから。そして余計トラブルに巻き込まれていく……。

そんなルネラの頭脳に目をつけてはた迷惑な推し方をしてくる上位存在がビヨンダー、この作品の一応メインヴィランです。ヒーローアニメなので面白いヴィラン・カッコイイヴィランは他にもたくさんでてくるんですが、どうしてもビヨンダーに触れなければいけない気がする。人の心がわからないトリックスター、というよりも相手を痛めつける時にだけ心の扱いがめっちゃ的確になるやつです。嫌ッ……。そんなビヨンダーが、ルネラと接する中で何かを学ぶ……のか!?改心とか……しちゃうのか!?しなさそう!こういう書き方をしているのも、実はまだD+とディズニーチャンネルに途中までしか来ていないからなんです。一緒にビヨンダーにやきもきしてくれませんか?

あとデビルダイナソーの挙動がめっちゃ大型犬できゃわいいですよ!!!!!!

これ、ツイステに関係ある?

多分ないと思います。

『ノートルダムの鐘』『ピノキオ』『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』など、サービス開始時にはツイステ関係なくても後々出てくるケースは徐々に増えてきておりますが、取り上げられていない映画作品が多々ある中で、アニメシリーズにその機会が回ってくる可能性は低いかと思います。

私がアニプレックスの人だったら「えー、あー、アニメシリーズですか?面白いらしいですけど、知ってる人少ないし……んー……ねー……」って視線を泳がせる。

だからこそ純粋に面白さ、見られてほしさで作品を紹介したかったし、見てくれる人が増えて盛り上がってくれれば可能性は少しずつ上がっていくと思いたいです。

お夕飯時とか、「何見ようかな~」って時にディズニーアニメシリーズを候補に入れてくれると幸いです!基本的に一話30分尺だから「今から映画はちょっと長いなあ……」って時にどうでしょうか?

100話越えの『ミラキュラス・レディバグ&シャノワール』や、そもそもD+で配信されていない『なんだかんだワンダー』(どう゛し゛て゛!!!!!爆涙)など、今回は紹介を見送った作品もたくさんあります。面白い作品はこれだけじゃないので、ぜひとも折角のD+をご活用あれ!

シンガポールのクィア雑貨屋さん「Heckin’ Unicorn」で通販してみた

「Heckin’ Unicorn」って何?

タイトルにも書きましたが、シンガポールのLGBTQ+をモチーフにしたアイテム専門の雑貨屋さんです。メインはめっちゃかわいいエナメルピンブローチですが、ニットキャップや靴下、ピアスなども取り扱っています。また、クィア当事者が運営・デザインしていて、ブランドとしてLGBTQ+団体に寄付や支援を行っています。インスタを見る感じTeo Yu Shengさんという方が一人でやっているっぽいです。すごい……。

Blueskyでたまたまパンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンが流れてきて、夢中でサイトを眺めました。本当にかわいい。あーあ、でもきっと国外配送ないか、あったとしても送料ものすごくなっちゃうだろうなァ……

エッ日本からも買えるの?

🦄「Free shipping above ¥6,864」

エッ!?!?送料無料ラインの表記これ日本円じゃん!?!?通貨を自動で変換してくれてるしその中に日本円がある!?じゃあ日本にも送ってくれるってことじゃない!?でも使ってる端末の地域じゃなくて言語を読み取ってるだけかもだし……。や、でもよくある質問の中に「other country」に配送することを前提とした文章が……ある!そして検索したらおそらく日本で買ってる人……いる!

🦄(インスタ)「Worldwide delivery」

https://www.instagram.com/p/B-v9Mw1H2Du/?img_index=5&igsh=MTR0MXY0dXM5bzJxZQ==

というわけで買っちゃいました。

届くまでの流れ

注文

カートに入れて必要な情報を入力してクレジットカードなどの各種支払方法で決済……という流れは日本の通販サイトと変わらないと思います。

個人的に気をつけたのは、住所入力の時。「Country/Region」で「Japan」を選んで……じゃあやっぱ日本も配送先に入ってるんだ!「Postal Code」で郵便番号。「Prefucture」で都道府県を選びます。
「City」(市区町村)以下全部日本語で入力していいのか?というのがわからないポイントでした。あとはもう日本語で行けちゃうんじゃない?という気持ちもあったのですが、家族から「2バイト文字だとエラーになるかも」「配送ラベル出力時のチェックも大変になっちゃうかも」というアドバイスを受け、シンガポールには色々な言語の方がいるけども、Heckin’ Unicornを運営してる方は英語ユーザーっぽいな~と思い、結局英字で入力しました。

英語で住所(「Address」の部分)を入力する時の順番は、①丁目番地を数字だけハイフンでつないで表記②地域になります。①と②は「,」で区切ります。
例えば「東京都港区芝公園4丁目2−8」なら、「Prefucture」に「Tokyo」、「City」に「Minatoku」を入力して、「Address」の部分に入力するのは「4-2-8, Shibakouen」になります。(これは東京タワーの住所)

あとは「Apartment, suite, etc.(optional)」に建物名と部屋番号を入力すれば多分届きます。うちは無事届きました!ぶっちゃけ上で言うとこの「Shibakouen」部分にミスあったけど!マジですいません!詳しくは各自「海外配送 住所 書き方」とかで調べてね!

配送

注文したのは5/6(火)で発送されたのは5/7(水)、最終的に届いたのは5/19(月)。トータル13日、海外配送初めてだけど速くもないけど遅くもないんじゃないでしょうか。

荷物がシンガポールを出た段階で「Your order (注文番号) is in transit」というメールをくれるのですが、そのメールには「シンガポール国外に住んでいる場合はそっちの国まで数週間かかることもあります」という表記がちゃんとあります。うむ! 

「Asendia Packet Tracked」という配送会社で追跡番号が発行されるので、「Asendia 日本 問い合わせ」で出てきた「Ship24」という複合追跡サービスを使って荷物の軌跡を見ていたのですがとても面白かったです。(Heckin’ Unicornの発送メールにもちゃんとサイト内の追跡ページへのリンクはあるのですが、こっちの方が情報が早くて詳細だったので……)
なぜか別の国を経由したり(多分国際配送上の都合があるんだと思います)、国際郵便交換局や税関を通過して、最終的には日本郵便で届きました。

届いた!!!!!!!

プチプチ入りの黄色い封筒で届きました。ピンズの台紙とかお手紙は多少ベコベコになってたけど梱包上の問題は全然なし!

画面奥にユニコーンの刺繍が入った青いニット帽、手前左からバイセクシュアルフラッグカラーの自転車のピンズ、レインボーカラーが入ったクローゼットから出てくる人のピンズ、パンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンズ
台紙もかわいい~♡
画面奥にバイセクシュアルフラッグカラーの恐竜の刺繍が入った青いニット帽、手前左からバイセクシュアルフラッグカラーの自転車のピンズ、レインボーカラーが入ったクローゼットから出てくる人のピンズ、パンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンズ
ニットキャップの裏はバイのダイナソー、バイナソーだ
手前左からバイセクシュアルフラッグカラーの自転車のピンズ、レインボーカラーが入ったクローゼットから出てくる人のピンズ、パンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンズ。フライパンのピンズは留め具を外している

自転車は留めるとこ2つあるのと、通常の針は長いの一本短いの一本になっているぞ。外れやすいかどうかはまだわからない
青いメッシュのポケットにピンズが3つついている。
左からパンセクシュアルフラッグカラーのフライパンのピンズ、バイセクシュアルフラッグカラーの自転車のピンズ、レインボーカラーが入ったクローゼットから出てくる人のピンズ
とりあえずタブレットケースのメッシュポケットにつけた

もっと語りたい「Heckin’ Unicorn」さんのこと

相応の時間はかかるけど印象よりも買いやすい

上でも上げた通りピンズ4つくらい買えば送料無料ライン超えるし、越えなかったとしても日本円で送料¥1400とかなんですよ。ほんとに大丈夫!?ショップによっちゃ日本国内の離島送料より安い気がする。
ちなみに決済の時にチップをつけることもできますが、それは送料無料ライン判定の対象外になります。

あとピンズ3つで10%OFFとか特定のセットで割引が入るので、↑の送料無料ラインのこととか考えるとお友達とワリカンで買うのもいいかもしれません。私はソロなので銅の散財カードを破るくらいの気持ちで買いましたが……。

上記の追跡サービスとかこまめなメールとか、安心感は大きいと思います。

今回買わなかったけどめっちゃいい~~~と思った商品を挙げてく

Transcendent butterfly — earrings

このピアスめっちゃかわいいけど、シスジェンダーがつけていいのかな……という迷いがまだあって今回は見送りました。
でもこういうクィアアクセサリー全般とか、SNSのプロフィールのフラッグやPronouns表記にも言えると思うけど、当事者以外がつけることであからさまな攻撃の目印にさせないとか、共に在ることを示すことも大事なんじゃないかと思います。

Transeratops (trans dinosaur) — enamel pin

トランスヘイターの中には恐竜アイコンを仲間同士の目印に使う人たちもいますが、恐竜をヘイターの手から取り戻すぞ!!と抵抗する人たちも勿論いて、「Heckin’ Unicorn」もその一つだと思います。「Terfs suck」っていうピンも作ってるしね。恐竜のかっこよさや美しさをヘイターのものにさせてなるものかよ。

Unicorn — socks

Heckin’ Unicornのデザインってどれもかわいいけど、靴下になるとドット絵っぽくなってまた違ったかわいさが発生する~!ニット帽の刺繍の質感も好き!
他にもトランスカラーの靴下とか、完売しちゃってるけどレインボーカラーの靴下みたいな、「さりげない」デザインもいいなあと思います。さりげない範囲でしかできない状況だけどそうしたい人たちもいるだろうしね。

Small Backpack

シンプルにめっちゃかわいいと思う。ビビッドで……ポップで……。私もそうだけど、普段ピンズつけない人に「こういうバッグにつけてみたら?」っていう提案になってるのもいいなあと思います。あと紹介写真の本が『女優エヴリンの七人の夫』なのめっちゃいいな……。

https://www.instagram.com/p/Ct0M8UpPfT4/?igsh=NTlyNHhkbXU4dWN4

Pixel hearts

Vintage TV

これもシンプルにこういうデザインに弱い!シリーズ。同デザインで色々なフラッグカラーで出してくれてるのもいいよね~!

https://www.instagram.com/p/CwEYG9Tv34h/?igsh=MTZ1am01NHUwemtiaA==

情報発信もなさってるよ

「Heckin’ Unicorn」では、シンガポールの政治の現状や、メディア表象と検閲、コンバージョン・セラピーの害についてなどブログ記事を書いて情報発信を行っています。

特に興味深く読んだメディア表象についての記事を一個貼っておきます。勿論日本の作品にも通じるところがあると思う。

Instagramでは、商品紹介だけでなく、クィアな本や音楽の紹介や、風刺漫画のアップもしています。「Oh, heck.」

最後に

マジで欲しい!!!と思ったので結構ノーブレーキだったんですが、『「Heckin’ Unicorn」で買ってみた』みたいな記事があったらもっと心強かっただろうなあ、と思ってこの記事を書いています。

呉樹直己さんが「Mushroomy」というサイトで買い物した記事の影響もあると思います。こちらのサイトでもいつかステッカーほしいなあ~!

2023年12月17日Dozen Rose Fes 情報

  • 2023年12月17日 Dozen Rose Fes. 2023内トレリドプチオンリー『スミレとバラと甘い君』
  • スペース【南3ホール ネ33b】
  • サークル【牙ヶ島】
  • 新刊『Teacher, Incubus, Lover, Right-hand』
    • 文庫サイズ/204p
    • 800円
    • R18(※年齢確認のご協力をよろしくお願いいたします)
    • R18・全年齢ごちゃ混ぜのWeb再録まとめ本です。若干の加筆修正、書き下ろしはありますが、紙で手元に欲しい人向けです。
    • イベント後Boothにて通頒予定。
    • 書き下ろし①『機械の褥』(6p)
      • 以前Twitterで書いた『ファイアボール』パロから派生したセクシャル文章です。
    • 書き下ろし②『彼は人間の世界では』(15p)
      • トレイが淫魔でリドルが人間のパロディです。性描写無し。
    • sample(Boothへ飛びます)
  • 既刊①『Think Red, count to the Third』
  • 既刊②『Vice Housewardenal Guidance 』

初参加で至らぬ点もあるかと思いますが、当日はよろしくお願いいたします!