個人サイトを作った家族が週報というものを書いていたので、真似してみる。その日考えたことなどを書くんだそうな……。
9/29(月)
・ベランダのレモンの鉢植えにカメムシとアゲハチョウ幼虫がいる。カメムシは何日か前からいつも同じ葉っぱの上にいて、全然動かない。いつ食事をしているのだろうか。カメムシはミントの匂いが嫌いらしいので、レモンのふもとに置いている小さなミントの鉢を、朝の水やりの際に近づけてみた。仕事を終えて帰宅すると、カメムシはいなくなっていた……と思いきや、反対側のシソの鉢に移動していた。なんだかかわいそうなことをした気もするし、「や~ん」という気持ちで移動するカメムシを想像するとかわいくなってしまったので、もうそこにいていいよ。
・『古書店街の橋姫』コミカライズを読む。Kindleで買おうとしたが、UIが最悪すぎて二転三転し、Kindle以外もあることがわかって結局がるまにで買った。コミカライズにあたり、表情やセリフの繋ぎなどが大きく補完されていて、とてもいいコミカライズだと思った。博士の作画がとてもかわいくて大好き。掲載紙が休刊ということで続刊が心配になったが、後継誌で続いているらしく、一安心。
9/30(火)
・ベランダにキマダラカメムシが増えていた。デザインがカッコいい。元からいたグリーンのカメムシ(アオクサカメムシだろうか)は変わらずシソにいた。アゲハチョウ幼虫は、外れの低い枝から中心の高い枝へと移動している。
・週報を書き始める。WordPressのブロックエディタの改行は、普通にエンターを押すと別の段落になってしまうので、PCではコントロールかシフト(どっちだっけ……)を押すのだが、スマホアプリの場合どうしたらいいのかわからない。読みにくいかも。
・二日連続で悪夢を見ている。夢日記は書かない方がいい説もあるので、週報では夢の内容は書かないことにする。
・橋姫の博士、私はファーストインプレッションからかわいくておかしくて一番好きなキャラクターなんだけど、それにしても水上ルート終盤の状態から博士エンドまで持っていったのは豪腕だと思う。ある種のラブコメを競馬に例えるやつでいうなら、「あの馬大丈夫かな……」という目で見られていた馬が実はトランスフォーマーで、ガッションガッション二足歩行で追い上げてくるみたいなもんである。もちろんどのキャラクターもどのエンドも大好きなのは前提として……。
・↑の例えで言うなら花澤馬は実はヴェロキラプトルだったみたいな感じか……?
10/1(水)
・ベランダのキマダラカメムシはいなくなっていた。アゲハチョウ幼虫は前足を上げていた。君あんまり葉っぱ食べてるとこ見てないけど、もうサナギになるんか?それとも、終齢でもう一回脱皮するレアケースか?
・トランスヘイトって本当に最悪……と思う。もちろんあらゆるヘイトは最悪だが、ゼノフォビアと並んで今ぶっちぎりにカジュアル化しつつある感じがして特に嫌だ。私は私が書いてるものを読んでくれる人のことがうっすら好きで、その中には多様なアイデンティティの人がいる。これは自意識過剰でもなんでもなく、インターネットでちょっとでも何か言ったり発表したりする上で大前提の感覚だと思う。その中にはもしかしたらトランスジェンダーの人もいる、はず。自分と同じものを楽しんでいる人が、気軽に外出できなかったり必要な医療にアクセスしづらかったりリンチされたり自ら命を絶ったりして、そんな世界をしょうがないなんて思えないよ。いや、全然趣味が合わなくたって嫌だよ。
・白ごはんドットコムのレシピで鶏肉とカシューナッツの炒め物を作る。中華のなかでかなり大好きな料理なので、自分で作れるってわかって嬉しい。ただもうちょっと上手く作れるな……もうちょっと作りやすく自分好みにできるな……という出来であった。肉に片栗粉をまぶすやつ、どうしてもフライパンに粉が持っていかれちゃうんだけど、肉を早めに冷蔵庫から出すと改善される可能性があるらしい。いつも忘れちゃうんだけど。
10/2(木)
・ベランダのアゲハチョウ幼虫が「自分、サナギになるんで、ほな」みたいな格好で縮こまっていた。えっ君意外と食べてるのはわかったけど前いた子らに比べるとあんまりだし、排泄物もちっちゃいのに!?あとサナギって結構育った木から離れてなるって聞いたけど(多分以前いた幼虫はそのためにベランダから姿を消した……と思いたい)、そんな育った枝の反対側とかでいいのかい!?アゲハチョウ幼虫はこれで4匹目なんだけど、性格とか個体差があって面白いなあと思う。
・カメムシは相変わらずシソの同じ位置にいた。いったい君はいつ何を食べて生きているんだ。マンションの別の場所にカメムシの集会所があるのを早朝家族が見たらしいので、深夜のうちに出かけて素早く戻ってくるのだろうか。カメムシも種類が多いし面白い生態はたくさんあるんだろうな。
・一方レモンそのものはもりもり新しい葉っぱを増やしている。9月頭に肥料をやったからかもしれないけど。フィビ鳥さんの読み切りで「森の木々だって葉を伸ばして太陽を奪い合って殺しあっている」というセリフが印象に残っているんだけど、うちのレモンもアゲハチョウと戦っているのかもしれない。本当は虫を見つけしだい取ってやった方がいいんだろうけど、やっぱり生命力が面白くてそのままにしてしまう。
・ロボットドリームズの原作を読む。映画よりずっと淡々としてて、エモーショナルな表現が抑えられている。というか映画はエモーショナルな表現が爆盛りになっている。私はどっちも好きだけど、原作から入ると映画はやや過剰に感じる人もいるだろうな、と思った。
10/3(金)
・アゲハチョウ幼虫がマジでサナギになっとる!?!?!?!?寄生虫とかにやられず無事羽化してほしい。あとそのそばにチャバネアオカメムシ(多分)が来ていた。
・かぎ針編みに挑んでは鎖を布にできず敗れていたが、再び挑む。日本ヴォーグ社刊行のむら・まりあ著『はじめの一歩あみものできた!』という本が絵本のように非常にやさしく、初めて細編みと長編みで糸を布状にすることができた。しかし手がバッキバキに疲れた。編み物できる人はボルダリングとかできるんじゃないでしょうか。
・編み物ができるようになりたいと思ったのは、昨年神戸旅行に出かけた際めちゃくちゃ素敵なアンティークのガラスボタンに出会い、これニットベレーとかカーディガンとかについてたらかわいいんじゃない!?という発想が頭から離れなくなったからだ。『エーミールと探偵たち』に自転車のクラクションだけ持ってる少年がいたのを思い出す。カーディガンみたいな大物は棒針編みの方が向いているだろうし、かぎ針で何か完成させられたら棒針編みにも挑戦してみたいな。
・あと更に最近、「心を空白にしたい時何をするか」という投稿に、編み物が多く挙げられていたのもある。私の場合思いついたのはピクロスだったが、マリオのスーパーピクロスはワリオ面も全クリアしてしまったし、Switch版のピクロスやネット上のピクロスはやるべきことを放置して無限にやってしまいそうなので、ちょうどよく思えた。実際やってみると手の痛みというリミットもあるし。
・ただ「心を空白にする」と、私の場合不安や歴代悲しい出来事が空白になったスペースに無限にロードされてしまうという問題がある。これについては、ピクロスをやっていた時はポッドキャストなどを聴いていたが、とりあえず今回はゆるいアニメをつけっぱなしにすることにした。『ピクルスとピーナッツ』とか、『フィニアスとファーブ』とか。『ブルーイ』もいいだろうな。とにかく、Xに意味もなくかじりついてしまうよりは、私もそういう風に過ごしたい、と思った。
10/4(土)
・チーズナン美味しい。社会はつらい。
・橋姫の博士と玉森くんが公式で浅草寺本堂で結婚式挙げてるの最高すぎるな……。後日談の「愛する人を愛せない世界のどこに平和がありましょうか」といい、時代的にクローゼットなのはしょうがないよね……で終わらせない誠実さがあると思う。玉森くんと心が通じあった博士なら、変えます、世界を。一方で博士が白無垢着てるのはめっちゃ最高だし多分純粋に博士の趣味なんだけど、実際にディズニー(だったかな)で式を挙げようとした同性カップルが、ある時まで片方が異性装をするよう打診されていた、というのを思い出す。そういう譲歩の必要があったのかもしれない。いや、本当に博士の趣味なんだろうけど……。
・ところで橋姫の朗読CDの5枚目はどうなってしまったんでしょうか……。噂では玉森くんが朗読しそうなジャケットが公開されていたらしく(今は確認できない)頓挫してしまったのなら本当に残念だな~……と思う。5枚コンプリート特典の痕跡が見られるだけに。今からでもマジで遅くないですよ!?!?!?!?
10/5(日)
・ベランダのカメムシが増えすぎている。シソに4匹、レモンに2匹。そろそろお引き取りいただいた方がいいのかもしれない……。サナギは昨日の雨でヤバイかも!?と思われたが、無事だった。サナギの上の葉に雨粒が乗っていて、ちゃんとガードできる場所を選んだんだなあと思う。かしこい。
・編み物って物理的に触れる数列だなあ、と思う。数学の数列と違うのは、間違いとかは本質的になくて、違う目をすくったとしてもただ、そのような物質になるだけなんだなって思う。
・Webで読んだ漫画の単行本、積みがち。そして積まれた漫画は更なる漫画を呼ぶ。ちょっとたまってきたのでやっと崩しはじめたが、偶然にも“人生”とか“心”を感じるものが多く、なんか今の精神状態に響いて泣きそうになる。『こころの一番暗い部屋』とか。『百と卍』最終巻とか。『ふつうの軽音部』8巻とか。